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ビスポーク靴職人ジェイソン氏に取材!

原宿に店舗を構えるOLD HATのパーティーに行ってきました。ロンドンのビスポーク靴職人のジェイソン・エイムズベリー氏に取材することができました。ビスポーク靴、英国クロージング好き必見です!

倉野 路凡

執筆者:倉野 路凡

メンズファッションガイド

OLD HATのパーティーに行ってきました!


JASON AMESBURY氏
ロンドンのビスポークシューメーカー、JASON AMESBURY氏。
1930年代から’70年代のサビル・ロウのクロージングをはじめ、ビンテージと呼ぶにふさわしい逸品を扱っているのが、原宿に店舗を構えるOLD HAT

そんなOLD HATがロンドン本店のオーナーであるDavid氏と、ロンドンのビスポーク靴職人JASON AMESBURY氏(以下ジェイソン氏)を囲んでのパーティーを4月末に開きました。

ボクは英国製のスーツなんて一着も持っていないので、とりあえず「チャーチのフルブローグのダービー(外羽根式のウィングチップ)を履いていけばいいか」と勝手に納得。

つまり普段着で行ってきました。ホスト役の石田氏には失礼だと思いましたが・・・。

パーティー会場に着くと、いきなりOLD HAT(原宿店)のスタッフを捕まえ、無理やり通訳してもらい、JASON AMESBURY氏に取材することができました。みなさん英語が上手なので助かりました。


JASON AMESBURY氏の靴
こちらがJASON AMESBURY氏が実際に履かれていた靴。
まずはジェイソン氏の簡単なプロフィールを紹介しますね。彼はW&Hギデンで働いていたそうで、その後ジョン・ロブで10年ほど修行を積まれています。

独立後はクラシックでエレガントな靴を作られていて、英国靴好きにはたまらない魅力があるわけです。

ときどき来日され、4月下旬にも受注会がありました。

※W&Hギデン・・・1806年創業の英国王室御用達の馬具メーカーで、鞄や革製品が有名。

1999年にシュナイダーブーツ社に買収され、その後のことは知りません。


ジョン・ロブのこと


常連のお客さん
こちらは常連のお客さんの靴。もちろんJASON AMESBURYです。
倉野/ジョン・ロブで働くきっかけを教えてください。

ジェイソン氏/働いていたW&Hギデンの工房を地方に移すことになったのですが、どうしてもロンドンを離れるのが嫌で・・・。

ある日、セントジェイムズストリートのジョン・ロブの前を通りかかったとき、映画俳優のピーター・オトゥールが採寸を受けているところでした。

すっかり感動してしまって、オーナーであるエリック・ロブに会わせてもらい、そのまま働くことになりました。

ピーター・オトゥールを見たときに映画「何かいいことないか仔猫チャン」の音楽(トム・ジョーンズも歌ってました)が頭のなかを流れました(笑)。映画のなかの彼に憧れていたのでしょう。

倉野 心の声/この映画、ウディ・アレンのデビュー作で、大好きな女優のキャプシーヌが出ているのだ。ピンクパンサーシリーズが有名です。

倉野/ジョン・ロブ時代と、現在のジェイソンさんの靴づくりに違いはありますか?

ジェイソン氏/さまざまなデザインの注文もありますし・・・、自分が求めるクリエイティブな部分と、ジョン・ロブ時代の経験をミックスさせようと日々思っています。学ぶということに終わりはありませんから。

倉野/英国らしいクラシックなデザインのものが多いようですが。

ジェイソン氏/そうですね。やはりクラシックなものが好きです。ドレスシューズも好きですし、カントリーシューズも好きなんです。

生まれはロンドンなのですが、育ちはノーフォークですからね。じつはカントリーボーイです(笑)。


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