紡毛糸と梳毛糸

紡毛糸は空気を含んだ柔らかい毛羽の多い糸。フランネルやツイードなどの風合いのある生地によく使用される。写真:©Marty. Image from BigStockPhoto.com
前回の記事、「正しいスーツの選び方(2) 素材を選ぶ」では、スーツ生地に使用される主な素材とその選び方について解説した。今回は、その素材からできた様々な生地の種類と生地選びのポイントを紹介しよう。メンズスーツの生地には、素材同様、様々な種類のものがあるが、ここでは知っておきたい代表的な生地をとりあげてみた。

糸を織って作られる布地が生地である。スーツの生地には織り方や加工方法によりいくつかのタイプがあるのだが、まず知っておきたいのは生地を織る糸には紡毛糸(ぼうもうし)と梳毛糸(そもうし)の2種類があること。紡毛糸(ぼうもうし)は柔らかく毛羽の多い、フランネルのような風合いのある生地によく使用される糸だ。そして、梳毛糸(そもうし)は、撚りをかけて強度を大きくした糸のことである。

【紡毛糸】  空気を含み柔らかく毛羽の多い糸。いろいろな風合いを持たせることができる。
【梳毛糸】  繊維を平行に揃えて撚りをかけた糸。摩擦に強く、切れにくい。

平織と綾織

ツイルと呼ばれる綾織。斜紋線と呼ばれる斜めの線が入った織ィ。
生地の基本的な織り方には、平織(ひらおり)と綾織(あやおり)という2つの織り方がある。平織はガーゼのように単純にたて糸とよこ糸を交差させて織る織り方。綾織とは生地に斜めの線が入った織物で、繊維の密度が高く強度が大きいという特徴がある。

【平織】  たて糸とよこ糸を交互に浮き沈みさせて織る、単純な織物。
【綾織】  たて糸とよこ糸が2本以上連続して織られる織物。生地目が斜め方向に連続する。この線は斜紋線(しゃもんせん)と呼ばれ、英語でツイルというのは綾織のことだ。

次のページでは、知っておきたいスーツ生地を紹介します。


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