スーツの素材選び、ポイントは?

スーツの素材選び、ポイントは?

 

スーツ素材の代表はウール……正しい選び方

スーツ素材の代表格はウール。しかし、機能や着心地を考えてウールにシルク、コットン、カシミア、モヘア、ポリエステルなどの素材が混紡されているものも多い。
メンズスーツの素材には、実に様々な種類のものがある。とうてい一度には説明しきれないが、ここではスーツ選びで知っておきたい素材を紹介しよう。

ご存知のように、スーツ素材の代表格はウール(羊毛)だ。ウールは100%のウール素材として使用される場合とポリエステル(合繊)やシルク(絹)、カシミアなどの素材と混紡して使用される場合がある。また、ウール生地には様々な織り方や厚さがあり、その通気性や保温性によってオールシーズン対応できる。ウール以外では、通気性のよいコットン(綿)やリネン(麻)などの天然素材がよく春夏のスーツに使用される。また近頃では、ウールとキュプラ(天然素材のセルロースから作られた素材)を混紡した清涼感をうたった機能素材も登場している。

【覚えておきたいスーツの素材】
○ ウール(羊毛、メリノ種のメリノウール、タスマニア産をタスマニアウールなどが有名)
○ ポリエステル(合成繊維、商標でテロトンと呼ばれる繊維のこと)
○ シルク(絹)
○ カシミア(カシミア山羊の毛)
○ コットン(綿、木綿)
○ リネン(亜麻)
 

スーツの表示「SUPER120's」って何?

写真はロロ・ピアーナ社、スパー120のタスマニアウールの表示。
スーツを買う時、SUPER100’s(スパー100)やSUPER120’s(スパー120)という表示をよく目にする。“これは一体何なのか”と不思議に思っている人も多いのでは?これは、ウール100%の素材に使用される糸の細さの表示だ。(シルク混やカシミアなどの獣毛混のウール素材でも表示可。)スパーの数字が大きいほど細い糸を使用した高級な素材ということになる。つまり、糸が細いと生地がしなやかで肌触りがよく、軽く繊細になるからだ。しかし、糸が細ければ細いほど耐久性に欠け、シワになりやすいという欠点もでてくる。したがって、ビジネスマンが普段着るスーツには、あまり細すぎる糸よりもスパー120からスパー150くらいが適していると言えるだろう。
 

スーツの素材選びのポイント

スーツの基本の素材はウール。しかし、TPOや着心地の良さ、機能性を考えて、素材を選ぶことも大切だ。
それでは、このようなスーツの素材は何を基準にして選べばよいのだろうか?スーツ素材の選び方のポイントをまとめてみよう。

【ポイント1】  どのシーズンも、基本はウールを選ぶ
ウールは一年通して着ることができ、メンズスーツに最適の素材だ。生地の厚さや織り方で着用する季節を分けるようにしよう。例えば、フランネルは冬、トロピカルは夏に向きだ。

【ポイント2】  スパー120~スパー150の品質で十分
毎日着るビジネススーツでは、品質はスパー120から150くらいがよい。スパー180や200になると、逆にシワになりやすく、メンテナンスが面倒になってくるからだ。糸の細い高級素材は、特別の時やお洒落で着る場合のスーツならばOKだ。

【ポイント3】  ポリエステル混は機能的で、ビジネススーツ向き
ポリエステル混のウールは、100%ウールと比べて安っぽいイメージがある。しかし、耐久性があり、シワにもなりにくいため、毎日スーツ着る人には向いている素材だ。

【ポイント4】  リネンとコットンは、春夏のスーツによい
リネンやコットンは春夏のスーツに適した素材。吸水性、撥水性、通気性に優れているからだ。しかし、シワになりやすく、メンテナンスが大変という欠点もある。

以上、今回はスーツの素材と選ぶポイントを解説した。基本的にスーツにはウール素材を選んでもらいたいのだが、そのスーツを着る場面や季節などで自分が求める機能や着心地の良さを与えてくれる素材を選ぶのがベスト。次回、スーツを買う時には、品質表示タグの素材表示をチェックするのをお忘れなく。

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