男のヘアケア/抜け毛・薄毛の対策

発毛・育毛VS増毛・植毛、その結果は?(2ページ目)

髪のケアは情報戦。正しく理解することが、健やかな髪への第一歩。そこで今回は基本に立ち返り、よく耳にする発毛、育毛、増毛、植毛の違いをご説明しましょう。あなたの髪に必要なケアは、はたしてどっち?

執筆者:All About 編集部

イッキにフサフサ
けれど手入れが面倒な「増毛」

髪が気になる男性
自分の髪が気になり、1日中、髪を気にしているのは時間の無駄です。
「増毛」とは、人工の毛を何らかの方法で残っている髪の毛にプラスすることを指します。1つには、1本の髪の毛に複数本の人工の毛をくくりつける方法があります。あるいは人工の毛を植え付けた透明な糸を、髪の毛と髪の毛の間にくくりつける方法もあります。いずれもイッキに髪が増えますが、髪が伸びた分くくりつけた部分が頭皮から浮いてしまうため、月に1・2度のメンテナンスが必要になります。また、すべての作業が専門家の手作業ですから、増毛とその後のメンテナンスでそれなりに費用もかさむことになるでしょう。特殊な樹脂の微粒子を髪の薄い部分に吹きつけ、髪のボリュームがアップしたように見せる「増毛スプレー」という商品もあります。ただし、よく見ると不自然な仕上がりであったり、手触りも天然の髪の毛とは異なるため、他の人に気づかれやすいというい欠点があります。

医療行為の
「植毛」

空に向かって鳥を放つ少女
薄毛が気になる方は、自信を取り戻せるケアをすることが、明日の自分につながるのかも知れません。
先に挙げた、発毛、育毛、増毛とは異なり、「植毛」は医療行為です。自分の髪の毛を植毛する場合、専門医と看護師の手によって、残っている後頭部や側頭部の髪の毛を、毛のない部分に植え付けます。植え付けられた髪の毛は頭皮に根づき、その後は普通の髪の毛と同様のサイクルを送るようになります。髪の毛がまったくない状態の人は人工の髪の毛を植毛することも可能ですが、こちらはその後伸びることもなく、植毛時の髪の毛の長さのままとなります。体内に人工毛という“異物”が入ってくるわけですので、時には拒否反応が起こって炎症を起こす危険性も伴います。

植毛は、美容整形や審美歯科と同様、保険適用外という扱いです。増毛と植毛は、髪の毛を増やすという意味では確実な方法です。ただし、手間とコストがネックといえるでしょう。

発毛と育毛、増毛と植毛について見てきましたが、みなさんはどのような印象を持ちましたか? 確実に増えるものの手間とコストがかかる増毛・植毛に対し、髪のケアに加えて生活習慣や食生活を見直して、根本的な髪の回復をめざす発毛・育毛。一概にどちらが優れているとは言いにくいものですが、仮に、以前に自己流で発毛・育毛に取り組んでみて効果が出なかった人は、専門家に相談してみることをおすすめします。自然な髪の回復が何よりですし、増毛・植毛を考えるのはそれからでも遅くはないのですから。

【関連リンク】
髪と抜け毛の基礎知識
【関連記事】
●育毛とは? 増毛とは?こちら
●「植毛とは?」を探ってみるこちら
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