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熱帯地域が原産の里芋は英語でyum。アジアで広く食べられている芋のひとつです |
和食には欠かせない野菜のひとつである里芋。泥だらけで、お世辞にもきれいとは言えない姿ですが、ひとつひとつ手順を踏んで、下ごしらえをすれば、独特のねっとり感と柔らかさを楽しめます。
里芋の栄養
里芋特有のぬめりですが、これはたんぱく質、多糖類のガラクタン、食物繊維のマンナンです。ガラクタンは胃の粘膜や腸の働きを活発にし、血糖値や血中コレステロールを抑える働きがあると言われています。その他、塩分の取りすぎを抑えるカリウムが多く含まれており、むくみの防止にも効果的です。野菜の中では高カロリーですが、他のイモ類と比べると低カロリーな野菜です。
よい里芋の選び方
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さといもはおしりをチェックして良品を見分けましょう |
- 土がついているものは表面が見えにくいのでおしりをチェックします。触ってみてふかふかと柔らかいものは傷んでいます
- 丸い形で、ころころと太っているものを選びます。持ったときに重量感があるものを!
- 皮の色が濃い茶褐色のものを選びます。黒いものは古いので避けます。
- 皮に傷や芽がなく、表面が割れていないものを選びます
- 皮の剥いてあるものを選ぶときは、赤い斑点がなく、白くてツヤのあるものを選びます
里芋の保存方法
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暑い地域が原産のため、寒さと乾燥が苦手です。 |
- 泥つきのものは新聞紙に包み、湿り気を逃さぬように常温で保存します
- 泥なしのものはビニール袋に入れて、冷蔵庫で保存します。品質低下が早いので、なるべく早く食べるようにします
- 皮が剥かれているものは、水に浸けて変色を防ぎます。これも同様に早く食べるようにします