文章 : 佐藤 明男(All About「男のヘアケア」前ガイド)
抜け毛にもいろいろな症状があるのです。 |
脂っぽいフケが原因の「脂漏性脱毛」
脂漏性皮膚炎が原因の脱毛を「脂漏性脱毛」といいます。脂漏性皮膚炎とは、「脂性のフケが毛穴を詰まらせ、髪の毛が生えてくる道をふさぎ、頭皮の状態が悪くなって炎症を起こす」というもの。場合によっては、そのフケをエサとした細菌が繁殖し、炎症をひどくすることもあります。症状としては頭皮が赤く変色し、痒くなります。そこから脱毛に移行するのが、脂漏性脱毛です。
脂性の人は、この脂漏性脱毛になりやすいと言えますが、過剰な皮脂の分泌を抑えることで、症状を軽くすることが可能です。それには、バランスの良い食生活を行うことが一番です。また、正しいシャンプーで、その日の汚れ、脂分をきれいに取り払うことも大切です。
【原因】 油性のフケ、およびそこに繁殖した細菌が引き起こす炎症 【対策】 あまり脂っこいものを食べない。毎日正しくシャンプーする |
乾いたフケが危ない「ひこう性脱毛症」
シャンプー選びも注意が必要です。 |
特徴は、乾燥したフケが大量発生することで、毛根を塞ぎ、かぶれをともなった炎症を引き起こします。頭皮も乾燥してくるので、髪の固着力が弱まり、髪も次第に痩せ細っていきます。
また、溜まったフケが痒みを生じさせます。ムズムズするからといって、頭皮を掻きむしるのは、さらに症状を悪化させ、皮膚炎も誘発します。刺激の強いシャンプーから低刺激のシャンプーに切り替えたり、過度のヘアカラーを控えるなどの髪にたいするいたわりを心がけましょう。
【原因】 頭皮の皮脂分泌異常による乾燥したフケの大量発生 【対策】 刺激の強いヘアケア製品の使用を控える。洗髪回数を過剰にしない |