VOLVO(ボルボ)/ボルボ

どこをとってもクラスダントツのXC60(2ページ目)

このところ元気にみえる輸入クロスオーバーモデル。魅力的なモデルがぞくぞくと日本にやってくるなか、ボルボXC60がついに導入されました。実物を見て「このカタチはイケる」と素直に思ったその走りは……。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

直6ターボでライバルを決定的に上回る

ボルボXC60
レーザーセンサーにより前方車両の走行状況をモニター、追突の危険を感知すると時速30km/h以下で自動的にブレーキをかけつつエンジン出力を抑制するシティ・セーフティを装備。両車間の速度差が15km/h未満では追突を回避、15~30km/hではダメージを軽減する。なお、世界中でこの技術を標準としているのはXC60のみ

実際に乗ってみてどうか。アウディQ5、M・ベンツGLKクラス、BMWX3あたりと比べると、わずかにボディサイズが大きい。街中を気軽に転がしていても、ドイツの3台よりどっしりとした印象を受ける。Q5あたりと比べれば、軽快、とは言い難い。それがボルボらしい、と言えるかも。

ボルボXC60
最高出力285psを発生する横置き3リッターターボエンジンを搭載
ライバルたちを決定的に上回るのが、動力パフォーマンスの凄さ。今のところモノグレードで、ボルボファンにはおなじみのT6グレード。つまり直6ターボエンジンを積む。ひとたびアクセルペダルを踏み込めば、さっきまでのどっしりとした振る舞いはどこへやら。いきなりドッカーンと加速する。ここに至って、ちょっと大きさを感じる走り味だなあ、という印象はすーっと消え去ってしまうのだった。

スタイル、ヨシ。インテリア、さらにヨシ。街中の走りにきびきびさがないことと、ちょっと妙な作動音が聞こえてくる以外は、パフォーマンスの不満なし。さらには、セーフティパッケージ(+20万円)で安全装備も充実で、ボルボの魅力=根っからの強い車体をさらに強化した。それでいて、ドイツ車たちの安いグレードと同じ価格帯(しかも、少し広い)。ポジショニングが絶妙なのは、ボルボの伝統で、だからこそ“ちょっとお買い得”だと思える。

いまどきの格好いいクルマ。そういう意味では、クロスオーバーSUVの中で、ダントツだ。

ボルボXC60
センタースタックは従来のフラットな角度からドライバー側に傾斜したレイアウトとされた。パネルは標準のアルミニウムのほか、ノルディック・ライトオーク(写真)とクラシックウッドをオプションで用意する

ボルボXC60
開口部の幅がセグメント最大級となるラゲージ、積載容量は495リッターとなる。後席は40:20:40の3分割式を採用。ルーフレールはルーフ一体型とされた



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