直6ターボでライバルを決定的に上回る
レーザーセンサーにより前方車両の走行状況をモニター、追突の危険を感知すると時速30km/h以下で自動的にブレーキをかけつつエンジン出力を抑制するシティ・セーフティを装備。両車間の速度差が15km/h未満では追突を回避、15~30km/hではダメージを軽減する。なお、世界中でこの技術を標準としているのはXC60のみ |
実際に乗ってみてどうか。アウディQ5、M・ベンツGLKクラス、BMWX3あたりと比べると、わずかにボディサイズが大きい。街中を気軽に転がしていても、ドイツの3台よりどっしりとした印象を受ける。Q5あたりと比べれば、軽快、とは言い難い。それがボルボらしい、と言えるかも。
最高出力285psを発生する横置き3リッターターボエンジンを搭載 |
スタイル、ヨシ。インテリア、さらにヨシ。街中の走りにきびきびさがないことと、ちょっと妙な作動音が聞こえてくる以外は、パフォーマンスの不満なし。さらには、セーフティパッケージ(+20万円)で安全装備も充実で、ボルボの魅力=根っからの強い車体をさらに強化した。それでいて、ドイツ車たちの安いグレードと同じ価格帯(しかも、少し広い)。ポジショニングが絶妙なのは、ボルボの伝統で、だからこそ“ちょっとお買い得”だと思える。
いまどきの格好いいクルマ。そういう意味では、クロスオーバーSUVの中で、ダントツだ。
センタースタックは従来のフラットな角度からドライバー側に傾斜したレイアウトとされた。パネルは標準のアルミニウムのほか、ノルディック・ライトオーク(写真)とクラシックウッドをオプションで用意する |
開口部の幅がセグメント最大級となるラゲージ、積載容量は495リッターとなる。後席は40:20:40の3分割式を採用。ルーフレールはルーフ一体型とされた |
【クロスオーバーSUV 関連記事】
新生ボルボXC60の秘密兵器(ミニバン・SUV)
スカイライン・クロスオーバーは何者?(ミニバン・SUV)
現状ベストバイの高級SUV(ミニバン・SUV)
不思議と運転席に引き寄せられるコレオス(輸入車)
“いい買い物”感に溢れたアウディQ5(輸入車)
流れに乗ったスカイライン・クロスオーバー(国産車)
レクサスRX450hの燃費は世界一?(国産車)