VOLVO(ボルボ)

ボルボの新型V60は今秋登場!世界初の安全装備に注目

ボルボの新型V60が今秋、日本に上陸する。注目は新しく装備される、正面衝突が避けられなくなった際の衝突速度緩和自動ブレーキ。当然ながら、クルマとしての魅力も追求されているので解説したい。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

新型V60は新安全装備に注目したい

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ボルボ新型V60は今秋登場

見た瞬間、誰でも「カッコいいですね!」と思うだろう新しいボルボV60が、ヨーロッパで発表となった。2012年のV40から始まったボルボの新世代モデル群は、ステーションワゴンボディのV60と、間もなく発表されるセダンボディのS60でフルラインナップ完成となる。V40以後のボルボ、全て世界的なヒットとなり、様々なアワードを獲りまくったのだから驚く。

ボルボ車を貫くコンセプトは「世界一の安全性の追求」だ。新しいV60も自動ブレーキに代表される今までの安全装備は、全て標準装備。普通の速度域で運転していれば、前方で発生する危険を察知し自動ブレーキ。斜め後方の死角に車両がいたら、ハンドルを切っても車線変更しない。バックで車道に出るときも、左右方向から車両や二輪車などが接近してきたら自動ブレーキ等々……。

ボルボ新型V60は正面衝突時の衝突速度も自動ブレーキで低減する

ボルボ新型V60は正面衝突時の衝突速度も自動ブレーキで低減する

妙な表現ながら、事故を起こすのは難しい。今回さらに、正面衝突が避けられなくなったら急ブレーキを掛け、衝突速度を10km/h低く出来るという、世界初の安全システムを導入してきた。対向車に対する自動ブレーキは「すれ違い」と判別が付けにくいため、どこのメーカーも採用していない。一方、依然として正面衝突の死亡事故は多く、少しでも衝突速度を低くしたいのだった。

ベンツやアウディに負けない、運転が楽しいクルマだった

試乗車のコックピットはホワイトを基調とした鮮やかなデザイン

試乗車のコックピットはホワイトを基調とした鮮やかなデザイン

もう一つのコンセプトは「クルマとしての魅力を追求する」こと。フォード傘下時代のボルボは気持ちよいエンジンや素晴らしいハンドリング、美しく魅力的なデザインに代表される「官能評価」より、実用性と安全性だけ持っていれば良いという雰囲気。ベンツやBMWを好むクルマ好きからすれば、少しばかり野暮ったかった。

けれど2012年にV40から全くクルマの方向性が変わる。パワフルなエンジンをカッコ良いデザインのボディに搭載し、インテリアの質感まで向上させている。新型V60に試乗して驚く。高速道路やワインディングロードのハンドリングやステアリングフィールはベンツやアウディあたりと比べたって勝るとも劣らず。パワフルな2リッター4気筒過給エンジンも素晴らしい。

エンジンは2リッター4気筒過給(ターボ)エンジンを搭載

エンジンは2リッター4気筒過給(ターボ)エンジンを搭載

今回バルセロナ近郊の「WRCスペイン」で走るようなコースを堪能したけれど、楽しい楽しい! やはりヨーロッパはクルマを楽しく走らせる環境がたくさん残っている。ちなみにV60の基本的な方向性を聞くと「スポーティです!」。なるほど、ハンドルを切った方向に気持ちよく曲がっていく。それでいて乗り心地が上質だから、ゴツゴツした感じも無し。ロングドライブだって余裕だ。

日本上陸は今秋ということでエンジンバリエーションも決まっていないとのこと。ただベースグレードは254馬力のFFになる模様。価格は500万円台前半スタートになることだろう。ボディサイズはBMWなら3シリーズと5シリーズの中間。ベンツだとCクラスとEクラスの中間なので、コストパフォーマンス高い。何より圧倒的な安全性はプライスレスだ。
ボルボは走りも楽しくなった。ドイツ勢と乗り比べたいところ

ボルボは走りも楽しくなった。ドイツ勢と乗り比べたいところ

ボディサイズは全長4760mm×全幅1850mmで、日本車だとマツダ・アテンザに限りなく近い。
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