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流れに乗ったスカイライン・クロスオーバー

プリウスにインサイト、電気自動車……エコカーばかりが目立つ最近のクルマ業界。だが、このスカイライン・クロスオーバーは3.7リッターを搭載し、車重は2トン近くにもなる。果たしてどんなクルマなのだろうか?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

エコじゃないのに売れる

スカイラインクロスオーバー
グレードは「370GT」と「370GT TypeP」にそれぞれFR、4WDが用意され、計4モデル。価格は420万~499万8000円となる

発売するタイミングとしちゃ「凄いですね!」であります。景気の悪さに加え、エコ減税や購入補助政策。そしてガソリン高に、そもそも環境問題で省燃費性能が重視されるなか、3.7リッターエンジンを搭載する2トン近いクルマを出したのだ。

面白いことに世界を見ると「オンロードもラフロードも走れるSUV」を商品ラインナップに加えるメーカーが増えている。ポルシェ・カイエンやBMW・X6などは、SUVにクーペ風の走りやルックスを持たせてきた。ガソリン高を気にしない人も少なくない?

スカイラインクロスオーバー
最高出力243kW(330PS)/7000rpmと、2400~7000rpmで最大トルクの90%を発揮する。オンロードでもラフロードでも十分なパワーを備える

この流れにドンピシャ乗ったのが、アメリカ市場でポルシェやBMWのライバルとして位置づけられている「インフィニティEX35」であります。先行発売したアメリカでは100年に1度と言われる景気にも関わらず堅調な売れ行きを見せているそうな。

EX35の日本バージョンである「スカイライン・クロスオーバー」は、エンジンをフェアレディZなどに搭載される、一段とパワフルな3.7リッターVVELの330馬力にグレードアップ。一段と走りを追求したモデルだと考えて頂ければいい。

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