航続可能距離は先代登場時から倍の400kmに

新型日産リーフ

ボディサイズは全長4480×全幅1790×全高1540mmで、全長が35mm長くなり、全幅が20mmワイドになり、全高は10mm低くなった。なお、2700mmのホイールベースは同値


2017年9月6日、新型日産リーフがワールドプレミアされた。国内外のプレスや販売会社の社長などを幕張メッセに招いて大々的に開催され、日本の自動車メーカーの新車発表会としては異例ともいえる大規模なものだった。

それだけ日産の新型リーフに掛ける意気込みが伝わってくるのだが、中身を見てみよう。

最も気になる航続可能距離は、400kmに到達(バッテリー容量は40kWh)。これは、先代から登場時から2倍、2015年末に追加された2016年モデルの280km(30kWh)仕様から約1.4倍となる。

航続可能距離延長でも価格は値下げ

新型日産リーフ

新型日産リーフの価格は3,150,360円~3,990,600円。航続可能距離(JC08モード)が400kmになったことでCEV補助金は40万円になる


先代リーフは度重なる値下げを敢行し、EVを普及させる難しさも感じさせたが、新型でも価格はかなり頑張っている。新型リーフの価格はSが3,150,360円、Xが3,513,240円、Gが3,990,600円。

まずは基本となる3グレードを用意し、後々、各種パッケージグレードが追加されるのだろう。なお、2018年には、バッテリー容量と出力をさらに高めたハイパワーモデルを投入し、テスラに対抗するレベルにまで引き上げられるかは不明だが、ハイパワーのニーズに応えるとしている。

技術面では、ノートe-POWERの「ワンペダル」ドライブをさらに発展させ、日常走行では約9割をアクセルペダルの操作だけでまかなえるという、「e-Pedal」と呼ぶ技術(制御)を搭載。これはモーターの回生ブレーキに加えて、油圧ブレーキも併用することで、最終的には停止(ホールド)まで持っていく制御だ。

これにより、渋滞時などのアクセルとブレーキペダルの踏み替えを大幅に減らすことが可能。また、モーターの特性を活かし、滑りやすい路面などでもスリップなどを減らせるという。これは、先代リーフやノートe-POWERでもかなり実現できている部分だが、さらなる進化が期待できそう。

さらに、走りの面でもモーターの出力とトルクを先代の80kW/254Nmから110kW/320Nmに引き上げることで、モーターならではの出足の鋭さをより磨き上げている。

また、これは乗ってみないと分からないが、100km/h走行時の静粛性の面でも欧州Dセグメント(メルセデス・ベンツ・Eクラス、BMW 5シリーズなどが該当)並に引き上げたというから期待が高まる。

日本車初の本格的自動駐車「プロパイロット パーキング」

新型日産リーフ

インパネのデザイン、操作性を一新。7インチのフルカラーTFTをメーターに配置している


急速充電では80%充電完了時の時間こそ10分増えて40分となったものの、ちょっとした休憩時の充電量が増えたことは朗報といえそうだ。

機能面では、セレナやエクストレイルでお馴染みの単一車線自動運転技術である「プロパイロット」が採用されたほか、日本車初の本格的自動駐車(アクセル、ブレーキペダル、ステアリング操作、シフト操作、パーキングブレーキ操作を自動化し、指1本の長押しで操作できる)の「プロパイロット パーキング」を採用している。

新型日産リーフ

リチウムイオンバッテリーのサイズ(体積)を変えずに航続可能距離を延ばした。居住性は先代同等だが、荷室は370Lから435Lまで拡大され、ゴルフバッグ(2つ)やスーツケース(2つ)、ベビーカーの積載に対応する


ほかにも、安全装備を強化し、さらに荷室を拡大して積載力を高めるなど、ユーザーニーズを着実に取り込んでいる。プラットフォームは基本的に先代からのキャリーオーバーだが、デザインや航続可能距離だけでなく、実用性も向上している。

新型リーフは、2016年モデルよりも28,080円~135,000円の値下げがされていて、さらに装備のアップデート、そして航続可能距離が400km延びたことで、40万円の補助金(先代は28万円)も受けられることを考えると、日産が掲げている先代よりも「少なくても倍」という販売の目論見は達成できるのではないだろうか。

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