いつの時代も“安全”のリーディングブランド

ボルボヤコブ

グスタフ・ラーソンとアッサル・ガブリエルソンがスウェーデンのイエテボリで創業。1927年に最初のクルマ、ヤコブが送りだされた
 

ボルボの安全神話、などというと、叱られるだろう。

ボルボにとっての“安全”とは神話などではなく、常に最優先されてきた項目であり、今なお現実に進行中の“話”だからだ。最先端の安全性能を取り入れることは標準装備のひとつ、だと言っていい。

自動車の安全技術におけるリーディングブランド。ドイツのメルセデス・ベンツと並んで、“安全”を常にリードしてきたのは、間違いなくボルボであり、今すべてのクルマの安全性がボルボと同レベルに高くなってきたとはいえ、その功績は多大だった。最近では、パッシブ(受動)安全のみならず、アクティブ(能動)安全においても、最先端をいく。人間のミスを積極的にカバーするクルマ、である。

そのスタイリッシュさは昔ながらのファンが驚くほど

ボルボ

現行モデルにはレーザーセンサーにより前方車両の走行状況をモニター、追突の危険を感知すると時速30km/h以下で自動的にブレーキをかけつつエンジン出力を抑制するシティ・セーフティも備わる

安全のボルボ。そのイメージは、数々の実効的な安全装備や機能だけじゃなく、その昔の、いかにも頑丈そうな“四角い”デザインからも醸造されてきた。実際の安全装備と角張ったスタイル。両者の合作によって出来上がったのが、ボルボの安全イメージだったように思う。

それゆえ、未だにボルボ=四角いクルマと思う人が多いようだが、最新のボルボデザインはいっきにスタイリッシュフェーズへと舵を切った。昔ながらのボルボを知る人にとっては、“え、これがボルボなの?!”と飛び上がって驚いたとしても不思議ではない。無骨さ、不器用さ、垢抜けない、野暮ったい、といった評価とは最早、無縁。それどころか、最もスタイリッシュなモデルを並べるブランド、といっても今や過言ではないのだ。

もっとカジュアルで適度にプレミアム

ボルボS60&V60

近年のスタイリッシュ志向の中核を担う、ミドルクラスサルーン&エステートのS60&V60

それゆえ、ボルボのブランドイメージはさらに好転しつつある。安全にデザインが加わって、理解ある女性を中心に支持が広がってきた。頑固なプロフェッショナルイメージが薄れたかわりに、もっとカジュアルで適度にプレミアムといった感覚で、とっつきやすさが増しているのだと思う。モダンファニチャーのようなインテリアもまた、女性ウケがいい。

モデルレンジが広がっていることも、好印象拡大に寄与しているだろう。ボルボといえば四角いエステート、というのは昔の話。スタイリッシュなハッチバックやクーペ&カブリオレ、そして最近人気のクロスオーバーSUVまで、主力は間違いなくエステート以外に移りつつある。

表現能力豊かで安全なクルマ。ボルボの躍進は、これからだ。