VW(フォルクスワーゲン)/パサート

“万人に向けて格好いいクーペ”パサートCC(3ページ目)

セダンスペシャリティ化の象徴とも言うべき、クーペフォルムのセダンがパサートCC。日本仕様の2モデルに試乗し、その魅力と日本市場でのポジションを考えて見ました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

フラッグシップに恥じない充実仕様

VWパサートCC
日本仕様は2L直噴ターボエンジン+6ATの2.0TSI、3.6L直噴エンジン+6速DSG+4モーション(4WD)のV6 4モーションがラインナップされる

VWパサートCC
VWパサートCC
台形ヘッドライトとクロームラジエターグリルを用いたフロントマスクが特徴的
さて。パサートCCとは、いったいどんなクルマか。まず言えるのは、フェイトンなき日本市場においては、最上級のサルーンモデルであるということ。それゆえ装備は、フラッグシップサルーンの名に恥じず、とても充実している。

日本仕様として用意されたのは、3.6リッター直噴V6+4モーション+6DSGと、2リッター直噴直4ターボ+FF+6ATの2モデル。それぞれ、602万円と500万円で、およそ100万円という価格差を覚えておいて欲しい。

ちなみに、もう1つのプレミアムパサート、バヴァリアントR36の値段は590万円。CCのV6と同じ心臓部、ドライブトレインである。これも頭の片隅に。


VWパサートヴァリアントR36
パサートヴァリアントの最上級グレードとなるハイパフォーマンスモデル、パサートヴァリアントR36
CC最大の魅力はエクステリアデザインだが、その次、いやほぼ同じくらいにインテリアも素晴らしい。両グレードに標準のナッパレザーのコンビネーションカラーシート(受注生産)など、“これがワーゲン?”と思ってしまうほど色気がある。個人的にはV6のウッドパネル付きが雰囲気もよく、CCのキャラにお似合いだと思うがどうか。

もともと、パサートのインテリアは、VWにしてはきらびやかなものだった。CCへの展開を考えた上でのことだったか、とまで思ってしまう。

ホイールデザインとテールパイプの数くらいしか外観上で違いのない両グレードだが、走りの印象は随分と違うものだった。エンジン種類のみならず、駆動方式やミッションまで大いに異なっているのだから、当然ではあるけれど。

VWパサートCC
独立4座シートはナパレザーを採用、クロームパーツやホワイトメーターで上級感を演出した

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