VW(フォルクスワーゲン)/パサート

“万人に向けて格好いいクーペ”パサートCC

セダンスペシャリティ化の象徴とも言うべき、クーペフォルムのセダンがパサートCC。日本仕様の2モデルに試乗し、その魅力と日本市場でのポジションを考えて見ました。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

セダンスペシャリティ化の象徴

VWパサートCC
VW初となる“4ドア4シータークーペ”のパサートCC

VWパサートCC
全長4815×全幅1855×全高1425mmのワイド&ローなプロポーション
結局のところ、日本に限らずヨーロッパでも、セダンのスペシャリティ化(裏を返せばモノスペースやワゴン、クロスオーバーのファミリィ車化)が進んでいるということの象徴だろう。

かのM・ベンツが、機能を最優先してきたブランドが、格好第一のセダンCLSクラスを作ったのを手始めに、今度は質実剛健をもってならすVWまでもが、格好いいセダンをリリースした。

要するに、セダンが人とは違うクルマの部類に入ってしまったのだ。その結果、よりパーソナルな乗り物となり、以前のクーペと同じような存在になった、と。もっともセダンというカタチは、昔からクルマの基本形だったから、目的合理性は元来ないに等しい。

良く言えばオールマイティ、悪く言えば使えない。いろんな目的、例えば悪路を走る、荷物を積む、人を積む、を得意としたカテゴリーが発展する=多様化するにつれ、縮小してしまうのも無理はなかった。

というわけで、パサートCC。コンフォート・クーペだから、CCである。セダン縮小の結果、日本ではもはや絶滅の危機にあるクーペだが、今後は逆に伸びも期待できるという。いろんなカテゴリーのクーペ化が進む、と考えられている(例えば、SUVのBMW X6もその1つ)。

日本でのポジションについては次ページ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます