輸入車/注目の輸入車試乗レポート

スポーツカー黄金時代よ、もう一度!(3ページ目)

約20年前、世の中がバブル景気に踊っていた頃、日本の自動車メーカーは、とくにスポーツカーの分野において、ひとつの黄金期を迎えていた。当時、多くの若者を魅了したスポーツカーの数々を、今あらためて振り返る。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

バブル期を象徴するデートカー

2代目ソアラ
価格264万7000円~489万6000円。エアサスペンション仕様や5速MT仕様も選ぶことができた

トヨタ・ソアラは、86年に2代目モデルが登場し、デートカーとして最高の存在となっていました。ソアラの偉大さについては、もはや多くを語る必要はないでしょう。ちなみに筆者は、21世紀になってから、この2代目ソアラを愛車としていたことがあり、各部の作り込みにいたく感心したものです。

若者がこぞって買ったデートカー

3代目プレリュード
148万5000円~236万円とリーズナブルな価格設定も人気のヒケツか

リーズナブルなデートカーとして確固たるポジションを築いていたのがプレリュード(1987年デビュー)。リトラクタブルヘッドライトのスタイリッシュなクーペボディは女子大生の憧れ。メカニズム的な完成度の良し悪しは別として、後輪を操舵する4WSも話題でした。これを自慢するため、女の子をわざわざクルマから降ろして見せる輩もいましたよね。

デートカーの王者となったプレリュードに、強烈なカウンターパンチを浴びせたのが、1988年5月に登場した(S13)シルビアです。その後は走り屋グルマとして人気を博すクルマですが、デビュー当初はオシャレなデートカーだったんですよね。
S13シルビア
価格154万2000円~240万2000円。91年のマイナーチェンジで2Lエンジンが与えられ、さらに人気が加速した

とにかく当時は、「元気な日産」のイメージが強烈にあって、1988年に発売されたシルビアが街を埋め尽くし、元気な日産の象徴的存在となっていました。なにせ、シルビアのようなタイプのクルマが、月販1万台を超えてトップに立っていたくらいです。

トヨタにもデートカーが

セリカ
スペシャリティカーの元祖であるセリカは、奇抜なデザインに。エディー・マーフィーの出演したTVCMも印象的。価格146万4000円~268万5000円(GT-FOUR)

デートカーというと、セリカの人気も侮れません。4代目の流面形セリカが映画『私をスキーに連れてって』に登場して話題となり、89年に登場した5代目も、先進的なスタイリングで大いに話題となりました。ただし、筆者の知るセリカ乗りは、ほぼ例外なく、リアバンパーをぶつけていました。確かに、後ろが見えないんですよね、あのセリカ……。

次ページではあのコスモが登場!
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