輸入車/注目の輸入車試乗レポート

スポーツカー黄金時代よ、もう一度!(4ページ目)

約20年前、世の中がバブル景気に踊っていた頃、日本の自動車メーカーは、とくにスポーツカーの分野において、ひとつの黄金期を迎えていた。当時、多くの若者を魅了したスポーツカーの数々を、今あらためて振り返る。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

本格的スポーツカーも続々と

スープラ
日本車のイメージを変えたスープラ。価格201万4000円~353万7000円(登場時)

トヨタのフラッグシップスポーツといえばスープラ。このクルマが1986年に登場したときは、高校生だった筆者も、「いよいよ日本車もこんなクルマが出たか……」と感慨にふけったほど。スープラもスタイリングの評価はそれなりに高かったのですが、走りを重視する向きからは、「重い、遅い」とやや不評。ところが、グループAレースのホモロゲモデルとして登場したターボAは、スープラの「走り」イメージを一気に高めました。筆者は助手席に乗せてもらったことしかありませんが、ドッカンターボ的な加速が、強烈に速さを感じさせたものです。

ユーノス・ロードスター
価格170万円~216万2000円。このクルマの登場が世界の自動車メーカーに大きな影響を与えた

そしてマツダ。バブル期のマツダは、トヨタ、日産の2社に続く存在になろうとして頑張りすぎていた感がありますが、1989年9月に登場したユーノス・ロードスターは、そのイケイケのマツダのおかげで現実のものとなった1台かもしれません。このクルマが、その後どれだけ世界に影響を与えたのかについてはご存知のとおり。こちらも月販5000台をコンスタントに超えた時期もあったのが印象的です。

FC3S RX-7
2代目のFCセブン。カブリオレモデルもあった。価格209万8000円~321万5000円
FD3S RX-7
RX-7の最終型でもあるFDセブン。価格360万円~444万円

また、ピュアスポーツのRX-7は、すでに3代目のFD3Sが開発途中だったわけですが、FC3Sは1989年春にマイナーチェンジ(当時は「サバンナRX-7」が正式車名)。205馬力の13Bロータリーエンジンを得て、クルマとしての完成度も一気に高まったこともあり、人気を復活させました。さらには、トリプルローターを搭載したコスモまで、市販されてしまった時代です。
コスモ
バブルのあだ花との誉れ高いユーノス・コスモ。トリプルローターを搭載していた。330万円~533万円。90年デビュー

次ページでは驚愕のスポーツモデルが……
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