輸入車/注目の輸入車試乗レポート

スポーツカー黄金時代よ、もう一度!(2ページ目)

約20年前、世の中がバブル景気に踊っていた頃、日本の自動車メーカーは、とくにスポーツカーの分野において、ひとつの黄金期を迎えていた。当時、多くの若者を魅了したスポーツカーの数々を、今あらためて振り返る。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

衝撃的だったR32GT-Rのデビュー

R32スカイラインGT-R
価格は445万円。ちなみに当時の標準のスカイラインGTS-tタイプMは、238万5000円(5MT)という価格だった

R32型スカイラインGT-Rは、1989年8月、先に発売されたスカイラインの標準モデルから約3ヶ月遅れて発売されました。発売前から話題騒然だったのも、今のGT-Rと同じです。

当時、学生だった筆者は、なかなか運転する機会に恵まれず、路上で見かけると、羨望の眼差しを送っていたものです。445万円という車両価格も、当時の日本車としては非常に高価でした。

国産車280馬力時代の幕開け

Z32フェアレディZ
先に北米でデビューし、日本では89年7月より発売。価格帯は「300ZX 2シーター」の330万円から「300ZX ツインターボ 2by2 Tバールーフ」の440万円までと幅広い

GT-Rの少し前にデビューしたZ32型フェアレディZは、GT-Rと双璧をなす存在。上級モデルはGT-Rとほぼ同価格帯で、当時は「ZとGT-Rだと、どっちが欲しい?」などと、よく話題にしたものです。Zというと、とにかく日本車離れしたあのスタイリング! 今でも街でたまに見かけると、思わず目で追ってしまうほどですよね。

売れなかったけど刑事ドラマで超メジャーに

2代目レパード
初代は2ドアと4ドアの2本立てだったところ、2ドアのパーソナルクーペのみとなって86年2月に発売された2代目レパード。価格232万1000円~416万7000円

また、高級パーソナルクーペになった2代目レパードは、当時の人気ドラマ『あぶない刑事』にもゴールドのレパードが登場していたのが印象的でした。「ソアラのソックリさん」という声もありましたが、流通量が少ないにも関わらず、ドラマの影響か、レパードのほうが注目される1台だったように思います。

次ページで、いわゆる「デートカー」を回顧
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