バックアップ電源はケーブルの端子から取る方法がおすすめ!

バッテリー端子部
バックアップ電源は、ケーブルの端子部から取るタイプとシガーソケットから取るタイプがあるが、オススメは前者の方だ
実はオーディオなどのメモリー保持以外にも、バッテリー交換時にバックアップ電源を取ることをおススメしたい理由があります。ご存じのように最近のクルマでは、エンジンの制御をコンピュータ(以下ECU)で行っていますが、このECUには車両の個体差や使用状況などに合わせて最適な制御を行うため、クルマの運行状況を随時学習しています。

バッテリーを完全に取り外してしまうと、このECU内の学習データまでも消失してしまうことがあるのです。車種によっても異なりますが、ごく短時間であれば、データを保持することができますが、手間の掛かるクルマではまずデータが消失してしまうはずです。もちろん、少し走行すれば新たにデータを学習しますが、しばらくの間、燃費が悪かったり、アクセル操作への反応が鈍かったりといった症状が現れます。

その他にも、車種によってはセキュリティの警報が作動したり、トラクションコントロールなどのシステムに異常が出たりといった例があります。また、特に新しめのミツビシ車では、しばらくの間アイドリングが不安定になるといったトラブルが発生するという話も聞かれますから、諸々を考えてもバッテリー交換時にはバックアップ電源を取った方がいいでしょう。

バックアップを取ってバッテリー交換作業をする時の注意点

ただ、ここで一点注意したいのが、バックアップを取る方法です。先ほど紹介しましたように、バックアップを取る方法はバッテリーターミナルに繋がるケーブルの端子で取る方法とシガーソケットから取る方法とがあります。このうち、シガーソケットから取る方法では、キーをアクセサリー位置まで回す必要があるのですが、実はこの状態ではクルマのシステムの一部が作動した状態となります。

この状態でバッテリー交換作業を行うと、システムに流れる電圧の方がバックアップ電源よりも高い場合、電流が逆流してパンクするといったトラブルが発生することが考えられます。また、最近のインテリジェントキータイプのモデルなど、クルマによっては単にキーをシリンダーに差し込んだだけで、一部のシステムが起動してしまうこともあるほか、キーを抜いてもしばらくの間は微弱な電流が流れ続けていることもあるので注意が必要です。

そのため、バックアップ電源を正しくとる方法としては、まずシガーソケットタイプではなく、バッテリーのケーブル端子で電源を供給するタイプの製品を用意。作業前の準備として、キーを完全に抜き取り5分以上そのまま放置します。その間、ドアの開閉をしたり、スイッチ類を操作したりといったことも控えてください。その後、バックアップ電源を端子に接続してから、バッテリー交換作業を行います。ただ、一部の輸入車など、クルマによっては正規ディーラーなどでの交換が義務付けられているケースもあるようですので、そうした場合はその指示に従ってください。

最後にこれが本当の裏ワザですが、エンジンが掛けられる場合、エンジンを掛けたままバッテリーを取り外してしまうという方法もあるのです。エンジンが掛かっている状態では、オルタネーターが発電し電力を供給しているため、バッテリーを外してもエンジンが止まらないのです(すべての電装品をオフにし、エンジン回転数を高めるなどの工夫も必要です)。ただし、これはいろいろと危険も伴う作業ですので、基本的にはおススメできません。バッテリー交換時というよりも、バッテリー上がり時のあくまで自己責任での対策ワザとして、知っておくと何かのときに役立つかも知れません。

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