オイル交換はランキング外
タイヤの空気圧点検、ホイールの増し締めといった作業には専用の道具が必要 |
バッテリーの点検というのは、正確に作業するには、比重計という専門工具か、バッテリーテスターなどが必要になるので、ここではどのような点検をしているのか、ちょっと気になります。簡易的な点検方法としては、液量の点検が必要なバッテリーでは、ケースの横から液量のチェックを、ケース上部にバッテリーの状態を表示するインジケーターが付いているタイプでは、その表示から点検ができます。
続いて7位に『タイヤ交換』が入っているのには、ちょっと驚きました。しかも30%以上の人がご自分でタイヤ交換をされているとは。ただ、自分でタイヤ交換をする場合には、くれぐれもしっかりとしたジャッキを使うようにしてください。関連する作業として、9位の『ホイールボルトの増し締め』を行う時も、ぜひトルクレンチを使って作業したいものです。増し締めどころか、締めすぎになっては逆効果です。
『エンジンルームの点検』が10位と低かったのも、少し意外な気がしました。ただ、最近のクルマはますますメンテナンスや点検がしにくくなってきていますから、エンジンルームを開けても、どこを点検すればよいのか分かりにくいのかもしれません。
こうして見てみると、エンジンオイルやエアフィルターなど、定番の消耗品交換といった項目は全く見られないのに気付きました。確かに廃油処理の問題などを考えれば、オイル交換は量販店などで頼んだ方が手軽です。また、冷却水やATFなどはロングライフ化が進み、消耗部品はさらにメンテナンスフリーの方向へと向かっています。ただ、そうはいっても、クルマも工業製品ですから、最低限のメンテナンスは必ず必要になってきます。そのため、これからはどの部分をプロに頼むのか、何が自分でできるのかを見極める目を持つことがユーザーにも求められてくるのではないでしょうか。
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