傷ついたり色あせたレザーシートが補修可能

レザーシート
せっかくのレザーシートも擦り切れたり、傷が付いているとちょっとみすぼらしく見えてしまいますね
前回、車内の掃除の一環として、レザーシートのクリーニングについて取り上げました。ただ、レザーシートの場合、長年使っていると擦れなどによって表面に傷が付いてしまったり、表面が色あせてきてしまうこともあります。そうした傷などはいくらクリーニングしても落とすことはできませんが、レザーシート専用のリペアを施すことによって新車時に近い状態に補修することができるのです。

今回はそうしたレザーシートのリペアを専門に行うプロショップにお伺いし、実際の作業手順とその成果のほどをレポートしたいと思います。取材にご協力いただいたのは、東京都国分寺市にあるレザーリペアの専門店、モックスです。作業は前回シートクリーニングを行ったライトグレーのレザーシートで行いました。

 

補修前1
乗り降りの際に擦れやすい座面右側は、塗装の剥げが見られます
シートの状態としては、特に運転席の右側部分、ドライバーが乗り降りする際に擦れやすい座面端やシートバックのサイドサポート部に擦れによる塗装の剥げが見られ、一部では革の表面(銀面と呼びます)が露出し、やや損傷も見られます。まぁ、10万km近くを走行したクルマということを考えれば、標準的な痛み方といえるのではないでしょうか。

 

補修前2
シートバックのサイド部は銀面にまで及ぶほどの損傷も……
リペアの方法を説明する前に簡単に自動車用レザーシートの製法について説明しておきましょう。いわゆる本革と呼ばれる天然の牛皮をベースとしたクルマ用のレザーは、他の皮革製品と同様、なめし工程を経て染色された後、各クルマで使われている色に塗装されています。私たちが見ているレザーシートのあの色は、塗装された塗料の色なのです。

 

補修前3
座面サイドには塗料の剥がれがあり、深い皺も刻まれています
つまり使い込んで傷ついたり、擦れて見えるのは、すべて表面の塗装が傷つき、剥がれているのが原因というわけなのです。それならば、ボディと同じように傷ついた部分の表面を整え、再び同じ色で塗装してやれば、きれいに修復できるというのが、レザーリペアの考え方です。

次ページでは実際の作業内容をご紹介します