カーメンテナンス/車のトラブル

どうする!? 突然のオーバーヒート!(2ページ目)

最近では少なくなってきたといっても、暑い時期にはやはりオーバーヒートの心配はつきものです。いざオーバーヒートが起こったとき、どのように対処すればよいのか? 今回はそんな緊急時の対応策を取り上げます。

執筆者:宮島 小次郎

オーバーヒートを確認したらすぐに停車

エンジンOFF
最近のクルマであればオーバーヒートを起こしたら、とりあえずエンジンをすぐに切ることをおススメします
水温計の針が急激に上昇している、またすでにボンネットから水蒸気が昇っているというような場合には、路肩などで安全を確保できる場所を探して速やかにクルマを停車させます。そしてエンジンはすぐに切った方がいいでしょう。水温が高い状態でエンジンを止めてしまうと、エンジン本体にダメージを与えてしまうという話も聞かれますが、状況にもよりますがオーバーロードによるオーバーヒート以外では冷却システムに何らかの異常が発生しているわけですから、エンジンを掛け続けても余計に水温が上がるばかりです。それならば、とりあえずエンジンを切り、それ以上温度が上がらないようにした方がエンジンへのダメージが少なくて済むケースが多いはずです。

次にボンネットを開けて、エンジンルーム内の熱を逃がすのですが、いきなり開けてしまうと蒸気などで火傷をしてしまうこともあります。まずはボンネットの隙間から蒸気が上がっていないか、また自動車の下回りを覗きこんで、冷却水などが漏れていないかをチェック、安全を確認してからボンネットを開けるようにしてください。

冷却水の量
冷却水量の確認方法は、車種によって異なりますが、ラジエターキャップを空けるときは十分に注意してください
ボンネットを開けたら、冷却水が入っているかどうかを確認します。冷却水量の確認は、通常リザーブタンクの液量でチェックすることができます。似たような形でウォッシャー液のタンクもありますから、お間違えのないように。リザーブタンクが付いていないクルマやリザーブタンク外側からでは中の液量が見えないクルマ(一部の輸入車など)では、ラジエターキャップを開けて直接液量を確認する必要があります。しかし、オーバーヒート時には冷却水路内には高温の蒸気が密封されていますから、十分に冷えるのを待ってから開けるようにしてください。

次ページではオーバーヒート後の対処法を紹介します
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