3‐3 保険とは

保険は、多くの人がお金を少しずつ出し合って、困った人を助ける相互扶助の精神で作られたものです。日々の生活には様々なリスクが存在し、それに直面した時の経済的損失は計り知れません。その対策の1つに、保険の活用があげられます。

今回のレッスンで知っておきたいポイント

Point1貯金と保険はどう違う

私達は、病気やケガ、死亡、事故、損害賠償、火災など様々なリスクと隣りあわせで生きています。それらはいつ起こるか予測不能で、しかも多額の資金を要することが少なくありません。そのような時に、貯金ではコツコツと貯めた金額内でしか対応することができません。一方保険では、少額の保険料を払い込み加入した時点から死亡保険金や損害賠償金など大きな保障(補償)を一気に準備し、万が一の時の経済的な困窮をカバーする事ができます。このような貯金と保険の違いを、一般に「貯金は三角、保険は四角」と表現しています。

Point2生命保険・障害保険・第3分野の保険はリスク対象が違う

保険には、国や地方自治体の公的保険と、民間の私的保険があります。公的保険には、健康保険や年金保険などがあります。私的保険は、生命保険、損害保険、第三分野の保険の3種類に区分できます。

生命保険は、人の生死などで必要となる費用に備えるもので、死亡には終身保険や定期保険、貯蓄性が高い養老保険、老後の生活には個人年金保険などがあります。生命保険会社が取り扱います。損害保険は、偶然の事故によって生じる実際の損害に備えるもので、人のケガや死亡、後遺傷害などには傷害保険、物の損害リスクには火災保険や車両保険、損害賠償責任リスクには個人賠償責任保険などがあります。損害保険会社が取り扱います。第三分野の保険は、生命保険会社と損害保険会社どちらも取り扱う保険で、生命保険や損害保険に属さない保険です。医療(費用)保険やがん保険、介護(費用)保険、所得保障保険などがあります。

保険会社以外にJA共済、全労済、県民共済など、原則特定の職業や地域に限定した組合員同士の相互扶助を理念に事業活動する非営利団体が扱う共済もあります。

Point3必要保障額を出してみよう

必要保障額は入院と死亡に分けて考えます。入院・手術の費用を保障する医療保障は、公的医療保険でカバーできない金額を必要保障額とします。一般的に、男性会社員の入院給付金日額は1万円程度と言われています。

世帯主が死亡した場合の遺族保障では、必要保障額を「支出-収入」で算出します。
★支出:妻の生活費(現在の生活費の50%×平均余命)、子どもの生活費(現在の生活費の20%×(22歳-末子の年齢))、教育費、その他の費用(子どもへの援助資金等)、葬儀費用などの合計額
★収入:死亡退職金、弔慰金、家族の収入、遺族年金や老齢基礎年金の累計額、現在の貯蓄額などの合計額
この必要保障額は、計算した時点の金額です。一般的に、必要保障額は末子誕生のあたりをピークに、子どもの成長と共に減少していきます。定期的に必要保障額を計算し直し、保険金額を見直す必要があります。

Point4保険契約のルートは3つ

保険の契約は、営業員等が対応する「対面型」、郵送で対応する「通販型」、インターネットで完結する「インターネット型」の3つのルートがあります。「対面型」は、加入者の疑問に営業員等がきめ細かく答えながらオーダーメードの保険を提案・作成するのに対し、「通販型」は、コールセンターやFAX、インターネットで資料請求・見積もり・問い合わせに対応します。「インターネット型」は、募集・見積もり・申し込みまで一貫して24時間インターネットで行い、約款等の書類もすべてネット上で閲覧します。加入手続きや保険料を比較すると、対面型<通販型<インターネット型の順に手軽で安くなります。しかし、「通販型」や「インターネット型」では、保障(補償)内容を比較する知識や、保険事故が起きたときそれが保障(補償)対象になっているかどうかの判断と請求を自己責任で行わなければなりません。問い合わせや内容確認等も電話やメールで行うので、ある程度の保険の知識と行動力が求められます。

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