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小学校英語教育の活動例~歌・チャンツ~(4ページ目)

子どもの英語教育には欠かせない歌とチャンツ。小学校の英語活動ではどのように使われているのでしょうか?ガイド清水がおこなった研修内容を記事化しました。

清水 万里子

執筆者:清水 万里子

子供英語ガイド

丸ごと文章で与える。文章が先。単語は後。

私は単語一つ一つを教えてつなげて発話させる方法は小学校英語教育においては不向きだと考えています。小学生だからこそ理屈抜きで“丸ごと”覚えてくれるからです。歌とチャンツで英語を口ずさむことを考えてみましょう。単語一つ一つ教えて読ませていては、せっかくの音の流れが切れてしまいます。そんなもったいないことは避けたいものです。

最初は文章で見せる。次に単語に切り分けて使う。
最初は文章で見せる。次に単語に切り分けて使う。
右の写真は、前ページの歌詞を一枚の紙に貼ったものです。あとから一単語ずつ切り取れるように作ってあります。このように、子どもは文章全体も絵的に覚えていきます。なんとなく長い、なんとなく文字が多い部分、同じ形の単語が続いている、などを瞬時に判断して区別しています。

みんなで歌うから楽しい

実際に体験してみれば指導する時のイメージがつかめる。子どもの動かし方なども。
実際に体験してみれば指導する時のイメージがつかめる。子どもの動かし方なども。

高学年児童の場合、一人で歌うのはお風呂の中だけかもしれませんね。でもみんなで歌えば楽しいはず。教室の中で歌詞を覚える際、友だちと一緒に協力して覚えて、クラスみんなで全部歌ってしまうことができれば一体感も生まれます。

この曲をみると、文章は全部で9行あります。つまり9枚の文章カードを先につくっておき、歌えるようになったら、はさみで切り分けて並べ替えゲーム、置き換えゲームなどをして文字を使って遊ぶよう組み立てていきましょう。



<歌い方> (例えば27名のクラスを円にして)

1)3人で一つのグループを作り、文章カードをもつ。

2)同じように残り8枚の文章カードも3人で一つもつ。

3)歌の最初から、自分たちのパート部分を歌う。

4)順に歌っていき、9枚目の文章カードまで歌う。

5)一度みんなで歌えたら、持っているカードを隣のグループに渡す。

6)これを繰り返すことで全員が一曲歌えるようになる。

7)歌えるようになったら、文章カードをはさみで切り分けて文字カードにする。



少し工夫をするだけでSongs & Chantsはとても良い指導方法になります。

関連サイト:


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「ティーム・ティーチングで小学校英語活動」
「小学校の英語活動、95.8%の学校で実施」
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