現在、小学校の英語指導には、いろいろな人が関わっています。今回は学校教員ではない2名の先生の例 を見てみましょう。

公立小学校で英語指導のAさんの場合

どんなことでも決心するのは大変。時間とお金もかかる資格取得は一大決心です。
どんなことでも決心するのは大変。時間とお金もかかる資格取得は一大決心です。
Aさんが公立小学校で英語講師として働き始めたのは、「総合的な学習の時間」が導入される数年前。

小学校からの依頼で教壇に立つようになったAさんでしたが、Aさんが小学校に迎えられたのは、英語の専門学校を卒業していたからでした。Aさんの住む市では、毎年、市教育委員会が「小学校の英語指導に興味を持っている人」を募集しています。資格は何も必要ありません。

このAさんに変化がみられはじめました。小学校で指導しているうちにだんだん児童英語教育の魅力にはまっていったのです。この頃Aさんは、書店で行われる教材販売の無料セミナーや、各研究会に自主的に出席し、子どもへの英語の教え方を学んでいきました。

私がAさんと出会ったのは、ある研究会の場所でした。All About「子供のための英語」メルマガで研究会の情報を載せたので、Aさんはそれを読んで参加したのです。

ベテラン英語講師なのに悩みが・・

しかし、Aさんは悩んでいました。「自分は大学を出ていないし、小学校の免許もない。児童英語の勉強も中途。」

Aさんの英語指導の実力は学校にも認められ、市教育委員会からは、小学校の免許を取って本格的にやってみないかという相談まであったそうです。市教委は、「免許をもっているほうが(Aさんを)使いやすいから」ということでした。

「今から、大学へ行って、小学校教員免許状を取ることは大変なこと。」という考えが過ぎります。手のかかる3人の子供たち、4年間の学費、教育実習のことを考えるとすぐには結論を出せません。

偶然にも、Aさんは私が卒業した名古屋外国語専門学校(現河合塾学園トライデント外国語専門学校)の後輩だったので、我が事のように思えて痛いほど気持ちがよく分かりました。

私はAさんと一緒にラーメンを食べながら話しました。教員免許がなかった頃の自分の気持ち、大学に行って英語教員免許を取得した喜び、そして苦しかったけど通信教育で小学校免許を取得した喜びとその効用。そして現在の立場。いろいろ話しました。

その後、Aさんから佛教大学の1年生になったという連絡が来ました。通信教育で教員免許を取る!と決心したそうです。平成15年秋からスタートし、必要卒業単位を2年半で修得 。この秋、Aさんの通信教育は修了です。中高1種英語教員免許を取ったので、あと1年かけて小学校教員免許2種を取る予定だそうです(平成18年5月現在)。

ちょうど必修化ニュースも流れたので、Aさんのようなベテラン英語講師は大変重宝されるでしょう。いい時期に教員免許をお取りになりました。

>>教員免許はなくてもいい?Bさんの場合>>