新規購入組、借換え組とも「フラット35」は要チェック
超長期の固定金利を希望する場合には、住宅金融支援機構と民間金融機関がタイアップして提供している「フラット35」も選択肢のひとつとなります。「フラット35」の最低金利は、2.69%と先月よりも0.07%下降しました。メガバンク等の超長期の金利が高いことや、借換えにも利用できるようになり「フラット35」の利用価値が高まってきています。また、優良住宅取得支援制度「フラット35S」が利用できる住宅であれば当初10年間は0.3%引下げ、さらに長期優良住宅など基準を満たしているものは20年間の金利引下げが受けられる制度もあります。
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フラット35に借換えで返済額軽減!?
モーゲージバンクの「フラット35」は低金利の商品を出しているのが特徴。ただし、「フラット35」も、各商品によって融資手数料が異なっており、金利だけでは判断しきれないという人が多いでしょう。今月の「フラット35」の金利と、手数料を含めた総支払額をチェックしてみましょう! (ここでは通常の金利で比較しています)
<借入額3,000万円、30年返済の総支払額>
総支払額で比較すると、金利の順位とは違う結果が! |
楽天モーゲージをはじめ、2.69%の最低金利を採用しているものが多く見られます。優良住宅ローンは、金利は最低金利よりも高く設定しているものの、融資手数料が安く、総支払額では今月も有利となっています(表中の数字は、性能表示住宅の場合)。また、楽天モーゲージは2009年10月末までに借入れした場合には、手数料が引下げられており、総支払額が抑えられています。金利が低い商品でも、融資手数料が高くなると総支払額では、逆転することもあります。総支払額での比較は、 " target=_"blank">「フラット35」のサイトで行うこともできますので、商品選びに迷ったときには是非利用してみましょう。
返済期間20年以下のフラット35
フラット35は、返済期間が20年以下の場合には別の金利が設けられています。借入額2,000万円、返済期間20年の場合で、総支払額を比較してみると、次のようになります。<借入額2,000万円、20年返済の総支払額>
若干の違いだが、総返済額では優良住宅ローンが有利に |
返済期間20年以下の場合には、各社とも返済期間21年以上よりも低い金利設定となっています。手数料については、どちらでも同じ取扱いをしている会社が多い中で、ファミリーライフサービスは、返済期間20年以下の場合には、融資額の0.945%としています(返済期間21年以上の場合は1.6%)。返済期間が短いため、30年や35年の場合よりは、総支払額の違いは小さくなります。
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「フラット35」の団体信用生命保険料は別途支払いが必要
長期固定金利型のローンを検討する場合、銀行ローンと「フラット35」を比較することもあるでしょう。その際には、団体信用生命保険料についても注意が必要です。銀行ローンは、通常団体信用生命保険料は金利に含まれていますが、「フラット35」では、団体信用生命保険への加入は任意ですので、加入する場合には、別途特約料の支払いが生じます(年払い)。なお、特約料は、平成21年4月以降見直しが行われ、借入額1,000万円あたりの保険料は36,000円となりました。総支払額で、銀行ローンと比較する場合には、この保険料についても考慮する必要があるでしょう。次のページでは、10年固定を比較してみます。