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園児に大人気!運動会のお弁当

昨年まで幼稚園ママだった「おかずレシピ」の山崎優佳子さんに、運動会にぴったりのレシピを教えてもらいました。先輩ママならではの、準備のコツやエピソードは必見です。

執筆者:吉森 福子

園児の運動会のお弁当

園児の運動会のお弁当をママが紹介

園児の運動会のお弁当をママが紹介

最近は春に行うところが多いという話も聞きますが、やはり9月・10月は運動会シーズン。

忙しい保護者に配慮してふだんどおりの給食という園もあるようです。でも「親子で食べるお弁当をがんばって作りたい!」ママは腕のみせどころ。

「あんまり難しいものはパスだけど、いつもとはちょっと違うものを…」というママの希望にお答えすべく、AllAboutおかずレシピのガイドに運動会にぴったりのお弁当レシピについて教えてもらいました。

おかずレシピ>の山崎優佳子さんは、2人の小学生のお子さんをお持ちのママさん。半年前まで、下のお子さんの「幼稚園のお弁当」を、毎日日記に公開していました。その内容は、幼稚園のお弁当カレンダーにまとめられています。

今回は、山崎さんの運動会のお弁当レシピのメニューのご紹介と調理のポイント、さらに幼稚園ママとしての経験から、運動会準備のコツやエピソードまで聞いちゃいました。
運動会のお弁当

運動会のお弁当

運動会のお弁当レシピ
くわしくはこちら
五目いなり寿司
牛肉のり巻き
 


調理のポイント



傷み予防のポイント

傷み予防のために、五目いなり寿司と鶏つくねバーグにはしょうが、
かにかま卵焼きには大葉を入れました。

-こういう香りのあるもの、子どもは嫌がったりしませんか?

例えばしょうがは、すりおろしやしぼり汁を入れて火を通せばあまり気にならないと思います。大人なら、千切りなどでピリッとしたほうがおいしいでしょうけれど。
大葉も、かにかまぼこのような強い味と一緒に巻いているので、気にせずに食べてくれると思います。

そしてとにかく、「冷ましてから入れる」。おかずの余熱から出る蒸気などの水分は、傷みの大きな原因の1つ。お弁当箱もキッチンペーパーや乾いた布でしっかりと水気をふき取っておくといいと思います。とても暑い日などは、キッチンペーパーに軽くお酢をしみこませ、お弁当箱を拭いて乾燥させておくと効果的です。


おいなりとのり巻き、両方作るのなんて大変そう…

すしめしまではまとめて作れるので、実はそうでもないんです。おいなりは具を混ぜて、つめるだけだし。私、ずぼらだから。

-実は私(吉森)、のり巻き初心者なんです。
のり巻きは、巻きすとのりの間にラップを敷いておけば、初心者でも大丈夫だと。巻いた後、ラップの上から切れば形くずれしにくいです。

それと、具材はよく水分を切ったほうが。ベチャベチャになると巻きにくいし、水分はお弁当を傷みやすくします。具を煮た後、ザルにあげておくだけなので簡単です。

運動会は「食べ応えがあるけど、お腹にもたれない」メニューを

-今年5月の日記によると、小学校の運動会でお子さんが食べたいものは「さっぱりしたものがいい」「でもカツサンドが食べたい」だったそうですね。「さっぱりしているトンカツ、って理不尽です」に笑ってしまいました。

運動会はお腹が空くけど、食べてすぐに走ったりするから「お腹にもたれないもの」というのが娘たちの要望。のり巻きにきゅうりを入れたのも、さっぱりさせるためなんです。

おいなりのほかに普通の太巻きだと、具を用意するのも大変だし、両方とも似た味付けでちょっと飽きそう。それで、のり巻きは肉と生野菜にして、ちょっと変化をつけてみました。

段取りのコツは?

朝はどうしても時間が気になるので、私はあらかじめ全体の段取りを考えてからスタートします。火を通したものを冷ます時間や、水切りの時間にどんな作業ができるかを考えます。

前日用意できるのはピクルス。後は、野菜類を切っておけばOK。つくねの種をこねておくのなら、成型までやって、ひとつずつラップに包んでおけば大丈夫です。


運動会の持ち物と詰め方のコツ


果物はどうやって持っていく?

今年5月の小学校の運動会のお弁当では、3段目は果物でしたね。果物をお弁当に持っていくときの注意はありますか?

そうですね、我が家は「水分が多すぎないもの」を、「一口で食べられるように」して持っていきます。ぶどうなら、房から外しておくとか。

お菓子などはあんまり食べる時間もないし、ガムとかあめとか口に残ったまま行っちゃったりすると困る。だから、できるだけ甘いものは口当たりのよい果物で満足してもらおうと思って、多めに用意してます。


お弁当は何につめる?

-これらの家族用のお弁当をつめているのは、お重ですか?

お重は扱いが面倒なので、私はピクニックセットのようなものを使ってます。私が使っているのは、3段あるけど1段、2段だけでも使えるし、お皿も何枚かついていたもの。便利で、使い勝手がいいです。近所の量販店で、1000円もしない金額で売ってました。

これを、10年以上前、学生の頃に下北沢の古道具屋で安く買ったバスケットに入れていきます。あの頃はまさか、こんな使い方をするとは思わなかったですー。

持ち物、服装…先輩ママならではの知恵

運動場は砂ぼこりがすごいので、おしぼりは多めに。ウエットティッシュなら箱のまま持っていくとか。暑くなりそうだったら、おしぼりを冷凍庫で凍らせていくと気持ちがいいです。

それから、クッションか小さな座布団があるとうれしい。小石の多いグランドに長時間座ると、おしりが痛いです・・・。

服装は、やっぱりジーンズにスニーカー、ですね。写真を撮るときに膝をついたりするので、どうしても汚れます。それから帽子やサングラスも。もちろん、日焼け止めも忘れずに。
 

運動会のエピソード

幻の「親リレー」

-運動会について、何か思い出に残るエピソードがあったら教えてください。

そうですねえ…。上の子が年少・年中のときに通っていた幼稚園には、先生と親で走るクラス対抗のリレーがあったんですよ。年長クラスだけなんですけど。

各クラス、先生と男親1人、女親1人で走ることになっていて、私は年中のときに他のお母さんたちに運動会が終わった次の日に宣言したの、「来年はうちが夫婦で出ます!他に出たい方は、私とラップとって競争してください」って。私、運動が大好きだから出たかったんですよー。

-そりゃ、他の人は誰も言い出せないでしょう(笑)。

ええ、ありがたいことに(笑)。でも、その年中のときの運動会で、リレー走ってたお母さまが靭帯切っちゃって…。それで、次の年からはなくなっちゃったみたいです、父兄リレー。もっとも、うちも引っ越して、幼稚園を替わってしまったんですけどね。

-それは残念。私も見たかったなあ。

意外にいける、「そうめん弁当」

自分が子どもの頃の運動会のお弁当で忘れられないのは、祖母が作ってくれた「そうめん弁当」。

お重に巻きすを敷いて、その上に一口分ずつ巻いたおそうめんを並べて持ってきてくれたんです。つゆは水筒に入れてきて、子供用の小さいプラスチックのコップにつゆを入れてそれぞれ取って食べる。新鮮で、暑い日にはおいしかった思い出があります。

たくさん食べてもお腹にもたれないから、これもありかな、と。作るのも簡単だし。巻きすの下に保冷剤を入れておけば、冷たいのが食べられます。

・・・・・・・・・・

「私の料理なんて大ざっぱなのよー」と、ご本人は謙遜していたのですが、今回お話を聞いて、レシピの一つ一つにちゃんと意味があることが分かり、「なるほど!」といちいちうなずく私。

「普通の家庭で、近所のスーパーにあるものだけで作れる」レシピを日々考案している山崎さんのおかずレシピ、これからも参考にさせてもらいます!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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