ザリガニはフィンランドの夏の風物詩
旬のザリガニはマーケットでは1kg40~50ユーロ、レストランでは1匹6~8ユーロ程度で売られている(時価のためあくまで目安)
森と湖の国フィンランド
北欧というと冬のオーロラのイメージも強いですが、爽快な夏は観光にもってこい。とくに森と湖の国といわれるフィンランドはその美しさを存分に堪能できるシーズンです。また、意外かもしれませんがフィンランドは日本から一番近いヨーロッパ。直行便を利用すれば約9時間半で到着というアクセスの良さも魅力です。
フィンランドは豊かな森と湖が育む優しい素材の宝庫。国民的主食のジャガイモや多種多様のキノコ、ベリーなど、贅沢な自然の恵みが食卓を飾ります。調理は派手さこそないものの、決して大味ではなく、味付けや盛り付けにセンスが光ります。
前菜として2、3匹食べるのもいい。汁は遠慮なくすすろう
そして、夏のフィンランドでぜひ味わいたいのが、毎年7/21に解禁になるザリガニ。9月初旬ごろまでがシーズンで、この時期フィンランドの人たちは山盛りのザリガニを囲んでパーティを楽しみます。シーフードレストランなどのメニューにもお目見えするので、旅行者でも気軽に楽しめますよ。ヘルシンキのオススメ店は
Fish Market。観光案内所のすぐそば、地下に降りる階段が目印です。
調理方法はシンプルに塩とディルと呼ばれるハーブで茹でるだけ。真っ赤に茹で上がったザリガニは見た目にも食欲を誘いますが、カニに似た風味で美味。専用のナイフやスティックを使い、レモンやサワークリームをつけていただきます。
トナカイ肉の煮込み。ソースのボウルがイッタラなのはさすがフィンランド
もうひとつ、ラップランドなど北極圏の名物である珍しい味覚がトナカイ肉。日本でも北海道の一部などで食べられるものの、まだまだ珍しいですよね。定番はトナカイ肉の煮込み(ポロン・カリストゥス)。甘酸っぱいベリーソースをかけるのが特徴です。クセもなく食べやすいのでぜひ試してみてください。フィンランド語ではポロンリハ(poronliha)。レストランでは英語表記(reindeer)のこともあります。スーパーでは缶詰も売られています。
「
この夏行きたい、美味しい国ベスト5」、続いて第4位です。
第4位はこちら>>>
寿司や野生動物の肉に舌鼓