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フルーツは甘くてみずみずしいだけじゃありません |
フルーツの成分のほとんどは水分や糖質なので、栄養供給源としては期待外れな気も。確かに食後のデザートやおやつとしての方が身近かもしれません。ですが、フルーツは生でまるごと食べられるので、ビタミンやミネラルなどの栄養を有効に取り入れるにはうってつけ。その他、無視できない役割やはたらきもあるのです。ここでは代表的な栄養素や機能成分を紹介しましょう。
「水分」で熱を冷まして、渇きをいやす
フルーツのほとんどが水分という話をしましたね。中でも夏に旬を迎えるすいか、メロン、なしは熱を冷まし、体の渇きをいやしてくれます。暑い時期にこそ、効果を発揮してくれます。
「糖質」は即効性のある心と体のエネルギー源
フルーツの強い甘みで、心がホッと癒された経験のある方は大勢いるかと思います。これは甘み成分のブドウ糖や果糖が無駄なくエネルギーに変換され、疲れを癒してくれるからです。中でもぶどう、メロン、バナナは高い甘みを持つフルーツなので、気持ちがくじけそうなときにどうぞ。
「ビタミンC」はフルーツが供給源
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かんきつ類にはビタミンとクエン酸がたっぷり含まれています |
ビタミンCはフルーツが供給源と言われており、ビタミンCを含むフルーツは多いです。ビタミンCは風邪の予防効果や美肌作りにはもちろん、鉄分の吸収促進、ストレスの緩和効果もあるので、現代人に欠かせません。毎日1個のフルーツで、毎日が少しだけ過ごしやすくなるのではないでしょうか。レモン、グレープフルーツ、オレンジ、キウイ、いちご、きんかんなどに多く含まれています。
「クエン酸」は疲れたときに効果的
疲れたときは、酸っぱいものが食べたくなりませんか? これは酸味成分のクエン酸が体を癒してくれるから。フルーツには独特の酸味を持つものが多く、私たちの体を癒してくれます。クエン酸はカルシウムとビタミンCの吸収を促進してくれる効果もあるので、食べ合わせ次第では高い栄養を摂取することができます。梅、レモン、グレープフルーツなどに多く含まれています。
「食物繊維」で生活習慣病を撃退
食物繊維は、発ガン性物質やコレステロールなど身体に有害な物質を排出し、肥満や便秘の予防にも効果的な食物繊維。最近は、生活習慣病への予防効果が期待されています。バナナ、りんご、なし、パイナップル、オレンジなどに多く含まれています。ちなみに、食物繊維含有量ナンバーワンのフルーツは干し柿です!