暮らしのマナー/訪問マナー

手土産の正しいな渡し方とは? 添える言葉とタイミング

手土産には相手の方への心遣いや感謝、そしてあなたのセンスが伝わります。そんな手土産に何を選んだら良いのか、どのタイミングで渡せばいいのか、と悩んでいる方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、上手な手土産の選び方・渡し方のマナーについて解説いたします。

諏内 えみ

執筆者:諏内 えみ

暮らしのマナーガイド

手土産の選び方・渡し方

手土産の選び方・渡し方


お呼ばれの際の手土産は、いろいろ悩むところですが、相手の方に喜んで頂け、センスが光るお品をお持ちしたいものです。さらに、お渡しする際のマナーもしっかり心得ておきましょう。
   

おすすめの手土産の選び方

手土産の選び方・渡し方

手土産はあなたのセンスの見せどころでもあります! 相手の方はもちろん、その方の家族構成やお好みも考えて、賢く選びたいですね。

■お好みリサーチ
相手の方のお好みのものをお持ちするのは基本。今までのお付き合いの中で、何がお好きだったか、その方の生活スタイルなどを思い出してチョイスなさって下さい。

また、周りの方にお聞きしてみるなど、リサーチなさることも重要です。

■お子さんがいるご家庭
お子さんがいらっしゃるのでしたら、大人も子供も一緒に愉しめるものや、また、大人には大人用、それとは別にお子さんには子供向けのお土産をご用意しても気遣いが感じられ喜ばれるでしょう。

■ご主人がご不在でも
お土産をご一緒に召し上がる場合、その場にはいらっしゃらないご主人様の分もご用意なさるのもうれしい心配りです。「こちらは、ご主人様がお帰りになったら、ご夫婦で召し上がって」など、気が利いていますね。

 

手土産の渡し方(添える言葉・タイミング)

手土産は、お部屋に通されきちんとご挨拶をなさってからお渡ししましょう。ですから、玄関先でお渡しするのはNG。ただし、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れて頂きたい物や、大きな物はもちろん玄関でも問題ありません。

そして、手土産をお渡しする際の言葉も見直していただきたいことです。ただ「こちら、どうぞ」 とお渡しするのは大人の女性としていただけません。「何が良いか考えたのですが……」など、その方のことを思い、喜ぶ姿を想像して選んだ、ということもさり気なく伝えたいですね。また、「〇〇がお好きだと聞いていたので……」など、ご自分の好みを知ってくれているのは、どなたにとっても嬉しいことです。恩着せがましくならないように、サラッとお伝えしたい言葉です。

 

手土産のNG例

たとえ気持ちがこもっている手土産をえらんだとしても、いくつかの注意点があります。必ず確認しておきましょう。

■購入場所のチョイス
訪問先のご近所や最寄り駅付近のお店での購入は、慌てて用意した、たいして重要に考えていない、といった印象を与えてしまいます。別の場所で購入されたとしても、お近くに支店があかもしれませんので、そちらもしっかり確認なさるのがお勧めです。

■生花のご注意
美しいブーケはお土産の定番でもあります。しかし、場合によっては避けた方がよいことも。それは、大勢のお客様をお迎えするホームパーティの際。お料理のお仕度やサービスなど、ホスト側はとても忙しく慌ただしい状況です。そのような中、花瓶を捜し、サイズに合わせてカットし生けるお手間を想像されると、花束などはかえってご迷惑をかけることになります。

尚、アレンジフラワーでしたらその心配はありませんので、お花をお持ちする際はこちらの方がよろしいでしょう。

■ 「お持たせ」という言葉
「お持たせ」とは、手土産をいただいた側の方が「お土産」を丁寧に言う表現がです。ですから、お持ちしたあなたが、「お持たせをどうぞ」などとおっしゃってるのはNG。どうぞお気をつけて。

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