ルータの導入
有線LANを導入するためにはルータと呼ばれる機器が必要です。ルータを利用すると、複数のパソコンをつないでファイルを共有したり、インターネットを共有することができます。今回はルータの選び方を解説します。ルータについてより詳しく知りたい方は「知っておきたいルーターの役割」をご覧ください。ルータを選ぶ前に
将来的に無線LANも利用する可能性があれば、無線LANの親機を導入した方がよいでしょう。無線LANで使う親機にもルータ機能はあります。さしあたり無線LANが必要なければ、本体の設定で電波を出さない設定にすることもできます。一方、ケーブルを既に敷設していたり、全く無線LANを利用する予定がなければ無線機能のない有線ルータを購入してもよいでしょう。
有線ルータは、同程度のルータ機能の付いた無線LANルータより安価に導入することができます。
ルータの選び方のポイントは「速度」
100Mbosの有線ルータは避けた方がよい。
中古市場などでは、まだ100Mbps対応のルータがあります。また、旧製品として100Mbpsの機種が販売されていることもあります。
1000Mbps対応の機種は、規格上100Mbps対応の機種のおよそ10倍の速度となりますが、実際の速度は数倍程度です。それでも、体感的に速さを感じることができますので1000Mbpsの製品が適切です。
なお、メーカーにより100Mbpsを、100BASEと記述していることもあります。同様に1000Mbpsは、1000BASE、1G、GIGA、ギガビットと記載されていることもあります。
必要なポート数を検討しよう
有線ルータにつなぐ機器が増えれば増えるほど、有線ルータの接続端子が必要になってきます。有線ルータの接続端子をポートと言いますが、この数もルータを選択する上で1つのポイントとなります。たとえば、壁に来ているインターネットの回線を4台のパソコンで共有する場合、各パソコン用に4ポート、将来の増設用に1ポートが必要になってきます。
とはいっても、パソコンショップで販売されている新製品は、4ポート程度の製品が主流です。足りなければ、スイッチングハブを利用して増設することもできます。
もし、店頭にポート数の多い有線ルータがあれば、そちらを選択するのもよいでしょう。
LANケーブルをつなぐ向きに注意しよう
表側にLANポートがある製品。アライドテレシス CentreCOM AR550S
たとえば、机の上に置いて、机の向こう側から来ているLANケーブルを接続するのであれば、製品の裏側にポートがある製品を選択してください。
もし、製品の表側にLANポートがある製品を選択してしまうと、表側を奥向きにせざるを得なくなり表面のLEDランプなどが見えなくなってしまいます。ほとんどの方が机の向こう側にLANケーブルがあることが多いでしょうから、製品の表面にLEDが配置され、裏側にLANポートがある製品を選ぶとよいでしょう。
そのほかの注意点は?
ほかに有線ルータの仕様を見ると、セキュリティに関する記述が数多くあります。しかし、どの有線ルータにも実使用上十分なセキュリティ機能がありますので、家庭や数人程度の小さな事務所などで利用する程度であれば、あまり気にしなくてもよいでしょう。ガイドおすすめのルーター
店頭ではあまり見かけませんが、8ポートの有線ルータである「MICRO RESEARCH」社の「NetGenesis GigaLink2000 MR-GL2000」もいいでしょう。スイッチングハブで増設する必要がなくなれば、すっきりとレイアウトすることができます。
【スペック】
・有線LAN速度: 10/100/1000 Mbps
・有線LANポート数: 8
・対応セキュリティ: UPnP VPN
・サイズ: 幅x高さx奥行 224x45x154 mm
・重量: 1100 g
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