小学校受験の入試内容
小学校入試はペーパー試験だけでなく、内容は多岐に渡っています |
小学校受験の入試内容を以下に網羅します。
■ペーパー(プリント)
いわゆる筆記試験のこと。常識(季節ごとの行事や草花などから仲間外れを探す、電車のマナーなど生活常識を問う)、数量(数を数えたり、足したり引いたり、どちらが多いか比較したりする問題)、図形(同じ図形を探す、重ねたり回転させたりした図形を探す問題など。学校ごとに様々なパターンが出題されている)、言語(しりとりや三文字の名前の物は?など、動物や植物の名称がしっかり身についているかを見る試験)。ドリル学習的要素が強い。
■個別(口頭試験)
カードを数枚見せられ、それに基づき話を作ったり、いろいろな物事について質問されたり、原則受験者一人に対して先生一人で行われる対話式の口頭試験。
■運動
跳んだり、走ったり、投げたり、マット運動をしたり、基本的な運動能力と先生の指示がきちんと聞けているかなどを見られる。「くまあるき」といって、両手・両足を曲げずに使って歩く試験では、タイムが見られることも。くまあるきは筑波大学附属などでよく出題されている。
■行動観察
他の受験生と一緒にゲームやグループ遊びをすることで協調性やリーダーシップなど、その子どもの特性を見る試験。最近は行動観察を重視する学校が増えている傾向が見られる。あいさつや言葉遣い、態度など基本的生活習慣に関する面も見られる。
■指示行動
先生の言われた通りに運動などを行う。運動の試験に取り入れられることが多い。
■巧緻性
紙をちぎったり、ひもを穴に通したりするなど手先の器用さを見る試験。また服をたたんだりする試験などもあり、器用さとともにしつけ面が見られる。学校生活で人に迷惑をかけず、自分のことは自分でできるかどうかもチェックされる。行動観察に含む学校も。
■お話の記憶(記憶)
一定時間の話を聞き、それについての記憶を見る試験。しっかりと人の話が聞けることが重要。テープで音声を流すところもあり、お話の文章量も100文字~1,000文字と、学校によって難易度はかなり異なる。雙葉は特に長い(5000文字程度)と有名で、他の難関女子校も長い文章を聞かされる場合が多い。単純記憶だけでなく、話から季節を推測したり数量を計算(12個のみかんを2つサルに、3つイヌに、残りは?)したり、道徳判断(あなたならこの場合どうしますか?)などを問われたりする場合がある。ペーパーのなかに含めて行う学校も。
■絵の記憶
一つまたは複数の絵を一定時間見せ、相違点や描いてあった場所を問う試験。これもペーパーのなかに含めて行う学校もある。
試験は以上のような種類を組み合わせて行われます。