ふたりで学ぶマネー術/ふたりで学ぶマネー術

夫は外で働き、妻は家庭を守る?(3ページ目)

「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」という考え方について最近、意識が変わってきたそうです。あなたは、「Yes,No」どっち?

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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ライフプランから考える共働き

出勤
ライフプランを考える上で、働き方を考えることも重要です
■共働きを経済面でとらえると
日本が今後、急速な少子超高齢社会を迎えるということを考えると、労働者人口の急激な減少が見込まれます。日本が経済大国、技術立国を維持することを目標とするのであれば、あらたな労働の担い手として、女性が経済活動に参加することが求められます。その結果として、共働きが世帯が増加してきたともいえるでしょう。もちろん、企業側に対しても、単に補助的な役割を求めるのではなく、もっと積極的な活用が期待されます。

■共働きを家計面でとらえると
家庭をつくり幸せに生きていくことを考えると、「お金」は切っても切り離せない問題です。リタイアまでの現役時代の生活を支えるための収入を得ることはもちろん、老後の資金も現役時代に蓄えなければなりません。

老後の収入は、基本的に年金収入が中心になります。その年金も、夫婦が厚生年金・共済年金等に入ることで貰える年金額が増えます。老後の年金収入にもプラスになります(「いくら貰えるの?2人の年金」)。

■共働きを社会面でとらえると
女性の社会進出が進み、共働きが増え、家計にはプラスに作用しますが、反面、少子化を進めている一つの要因になっているのかもしれません。出産・育児に対する制度は整備されつつありますが、実際に取得するのが難しいのが現状かもしれません。また、子育て環境と子どもの発達に関する問題定義もなされているように、働く女性の子育て環境の整備が期待されます。

家庭内の役割分担についても、男性側の意識改革も必要でしょう。「共働き夫と妻、自由な時間は週11時間の差!」「妻が働いても夫の家事・育児は増えない!?」の記事で書いたように、妻が外で働くことによって、家計面で大きな支えになっているのに対し、夫は、家庭内の家事・育児の支えになっていないという現実です。「家計面の共働きと家事・育児面の共働き」、ここが共働きの大きな課題といえるでしょう。

■共働きにはいろいろな形態がある
ガイド平野は、ファイナンシャルプランナーという仕事をしていますが、パートナー(妻)もファイナンシャルプランナーとして仕事をしています。もちろん一緒に仕事をする時もありますが、それぞれが独立して仕事をしています。これも一つの共働きの形態です。

働き方が多様化している中で、一言に働くといってもいろいろな形態があります。正社員、パート・アルバイト、派遣社員、嘱託・契約社員など雇用されて働く、家庭で内職をする、フリーランスになる、経営者になる、これも働き方の一形態です。共働きは、これらの組み合わせですから、バリエーションはさらに多くなるでしょう。

■ライフプランから働き方を考えることも重要!
働くことによって「お金」が得られます。「お金」が全てではないけれども、日常の生活をする、将来の夢や希望を実現するための手段として必要不可欠です。

普段の暮らし方や将来の夢や希望の水準、大きさによって、人生に必要な「お金」は変わってきます。そこから必要な収入を得るためにはどのような働き方をするかを考えなければなりません。「現状の働き方・収入から将来を決める」のではなく、「実現したい人生から、働き方を考える」という発想の転換が必要です。働き方の選択肢として、さまざまなバリエーションの共働きがあるといえるでしょう。



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