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介護施設数を比べると 西高東低の傾向?(2ページ目)

介護状態になった時、介護保険制度を利用して低額で入居できる施設が身近にあるかどうかが気になるところ。これらの施設、地域によって充実度にかなりの差がありますよ。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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老人ホーム定員数 香川県は栃木県の1.7倍

<老人ホーム定員数 (65歳以上人口千人当たり)>
老人ホーム定員数 (65歳以上人口千人当たり)
都道府県別の老人ホーム定員数(65歳以上人口千人当たり)。多い順に上位と下位の5都道府県からピックアップしている。香川県、島根県、石川県が多く、宮城県、栃木県が少ない (出典:統計でみる都道府県のすがた2009 総務省統計局)

老後の生活で施設に入居することを考えた場合、それらの施設が周りにあるかどうかが大きなポイントとなります。上の図は、都道府県別の65歳以上人口千人当たりの老人ホーム定員数です。香川県が一番多く、65歳以上人口千人あたり定員が33.3人。続いて島根県、石川県、福岡県、鳥取県と続きます。

また少ないのが、栃木県の19.1人。香川県は栃木県の1.7倍になる計算ですね。続いて、宮城県、埼玉県、岐阜県、愛知県となっています。介護老人福祉施設数と同様に充実度は西高東低といえますね。


老後の憩いの場の数 地域差10倍?

老人福祉センター数 (65歳以上人口10万人当たり)>
老人福祉センター数 (65歳以上人口10万人当たり)
都道府県別の老人福祉センター数 (65歳以上人口10万人当たり)。多い順に上位と下位の5都道府県からピックアップしている。山梨県、長野県、鳥取県が多く、大分県、和歌山県が少ない (出典:統計でみる都道府県のすがた2009 総務省統計局)

介護状態になってもある程度自分で動ける人は、趣味などを楽しめる施設が自宅の近くにあると生活の質も向上します。老人福祉センターは、老人福祉法に基づく施設で、無料や低額な料金で健康相談や趣味の講座などを受けることができます。このような施設が近くにあると、家計を苦しめることなく趣味を楽しむことができますね。

上の表は老人福祉センターの数を都道府県別にみたものです。山梨県、長野県、鳥取県、徳島県、石川県にはセンターが多くありますね。反対に、大分県や和歌山県では少なくなっています。山梨県は和歌山県の約10倍。老後を迎えるにあたって、出来るだけこのような施設が多い地域に住みたいですね。

地域ごとに、介護や老後のための施設の充実度が違うことがわかりました。自分自身の老後の生活、また親などの介護生活を考える上で、施設の充実度をリサーチしておくといいかもしれませんね。また各自治体も、住みやすさを求めて、これらの施設をより充実させる方向にすすんで欲しいものです。



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