住宅ローンの借入/住宅ローンの申し込みと審査

住宅ローンの審査が通らない!?(2ページ目)

数ある住宅ローン商品から電卓片手に検討したのはいいものの、いざ審査!となったら通らない…こんなことにならないためにも、金融機関の審査の基本的な考え方をご紹介しましょう。

高田 晶子

執筆者:高田 晶子

住宅ローンガイド

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頭金ゼロの借入は、担保掛目が100%ということに…
将来の不安材料にもなるので注意!

マイホームイメージ
気に入った物件が見つかっても、住宅ローン審査が通らなくて諦める…なんてことが無いように、しっかりとプランニングしたいものですね。
担保掛目とは、あなたのマイホームの「価値(購入時であれば売買価格か銀行で行う評価のどちらか低いほう)」に対する「住宅ローン借入希望額」の割合(%)を指します。

【例】Bさんの場合
新築一戸建て購入価格:4,000万円
住宅ローン借入希望額:3,500万円

担保掛目は、以下のように計算されます。
「住宅ローン借入希望額」÷「購入価格」
3,500万円÷4,000万円=87.5%

最近では、銀行のローンのみならず、フラット35も含め担保掛目100%(頭金ゼロでもOK)までの住宅ローンがほとんどになっています。ただし、頭金が20%あると金利をさらに引き下げてもらえるなど、やはり頭金が多いのは有利となります。

【注意!】住宅ローンの借り換えの場合
既に住宅ローンを返済中の方は、担保評価についてはどうすればいいのか?正直に言いまして、全く手の打ちようがありません。不動産価格の下落・上昇は皆さんの手が届かないところで起こっているのが事実です。マイホーム購入時に安易に100%ローンを組み、今の低金利時期により有利な住宅ローンへ借り換えを申し込んだが、不動産価値の下落により、断られたという話はよく聞きます。借り換えの場合のみには、銀行側もこの担保掛目を200%~300%まで認めるところもあります。

「返済比率」と「担保掛目」は、銀行審査の基本中の基本です。自分の年収、購入物件価格、住宅ローン借入希望額、他にローンを抱えている場合はその年間返済額さえあれば、返済比率と担保掛目が算出できますので、自分が組もうとしている住宅ローンは審査が通りそうかどうか、おおよその判断ができるでしょう。

とはいえ、住宅ローンを組もうとしている方の様々な条件が重なり審査が通らないケースもありますので、今回の計算上では大丈夫だからといって油断をしてはいけません。

記事「住宅ローン審査 その傾向と対策」では、銀行審査でよくある「断られるケース」を解説、そして断られないための事前チェックポイントを紹介していますので、ぜひ参考にしてみましょう!
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