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変動金利の未払い利息はどういうもの?(2ページ目)

住宅ローンの変動金利型には、「未払い利息」が発生するリスクがあります。これは、変動金利型に特有のもの。低金利が魅力の変動金利ですが、このリスクのことも理解して利用している人は少ないのでは?

高田 晶子

執筆者:高田 晶子

住宅ローンガイド

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未払い利息は、どんなときに発生する?

返済額を5年に一度見直すタイプの変動金利型の場合、金利の状況によっては、計算上の利息が、毎回返済額を上回ってしまうことも考えられます。このとき、支払い切れなかった利息のことを「未払い利息」といいます。

<変動金利の返済例>
未払利息
返済額が変わらないため、利息が支払いきれない事態も起こりうるのが変動金利型


上記の例では、49回目の返済時から金利が上昇したため、本来49回目に支払うべき利息は、106,310円(直前残高28,349,347円×4.5%÷12ヶ月)となります。しかし、返済額は変わらないため、97,465円のまま。つまり、利息のうち8,845円が不足してしまいます。これが未払い利息です。

なぜ、このような事態が起こるかというと、当初の金利が低く、最初に決められた返済額が少ないためです。つまり、借入れ当初の金利が低いほど、将来金利が上昇した場合には、未払い利息が発生する可能性が高くなるということ。

さらに、未払い利息が発生している期間は元金は全く減りませんし、未払い利息が発生せずとも、元金返済にまわされる金額が少なく、ほとんど元金が減らないこともあるのです。

未払い利息の解消方法は、金融機関によって異なります。次のページで。
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