将棋
将棋棋士紹介(2ページ目)
人気の棋士やガイドが注目する棋士を紹介します。
記事一覧
米長邦雄(後編)~究極の後手を引いた男
ガイド記事有田 英樹前編はこちら(過去記事)電王戦後の不可解究極の後手を引いた米長世間を挑発し、先手を指し続けた「泥沼流」米長邦雄。羽生善治はその様子を「鬼気迫る」とまで評した。命の灯火(ともしび)が薄暮を迎えた年明け。米長は、日々進化・拡張を続けるソフトとの対局を「公式棋戦・電王戦」とし、自ら先兵として斬り込んだ。し...続きを読む
米長邦雄(前編)~先手を指し続けた男
ガイド記事有田 英樹「泥沼流」米長邦雄エジプトはナイルの賜「エジプトはナイルの賜(たまもの)である」ギリシアの歴史家ヘロドトスは、壮大華麗な古代エジプト文明を評して、著書「歴史」にそう記した。ナイルが起こす大氾濫はエジプトの人々を苦しめた。泥流に飲まれ命を失った者もいるだろう。眼前に広がる泥沼の惨状に立ちつくすしか術の...続きを読む
「早咲誠和」はアマチュア将棋界の歴史を変えた棋士!
ガイド記事有田 英樹アマチュア将棋界の怪物棋士・早咲誠和早咲誠和氏はアマ将棋界の伝説1883年3月14日、「資本論」を著したカール・マルクスが世を去った。その死に際し、盟友エンゲルスはこう嘆いたそうだ。「彼の死によって人類は頭一つだけ低くなった」この言葉を借りるならば、こう言える。「一人の男の出現によって、アマ将棋界は...続きを読む
鋳鉄(ちゅうてつ)の扉を開けた棋士~杉崎里子
ガイド記事有田 英樹全国に先駆けての子ども棋戦誕生現在も続く大分合同豆棋士将棋大会昭和52年(1977年)……。ホームラン世界記録を更新した読売巨人軍・王貞治が国民栄誉賞の第一号に選ばれた年である。十年一昔という言葉に従えば、それこそ、はるか昔という感もするその年に、九州・大分の地に一つの将棋大会が産声を上げた。その名...続きを読む
注目される羽生善治さんの強さと名言
ガイド記事土居 尚子「天才」。常にこの言葉で称賛されてきた将棋界のトップスター、羽生善治さん(42)。将棋界では、竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖の7つのタイトル戦が毎年行われ、そのタイトルを160人あまりのプロ棋士が争っていますが、羽生さんは25歳の年に、その7つのタイトルすべてを獲得するという空前絶後の記録...続きを読む
升田幸三のエピソード!将棋でGHQを詰んだ棋士
ガイド記事有田 英樹占領軍は「日本の精神文化」として将棋も禁止にしようと試みた升田幸三とは?将棋でGHQを詰んだ男日本が、開国以来初めての敗北を喫した太平洋戦争。勝者である連合国にとって、東洋の小さな島国は異様で理解しがたい強国と映っていた。なにしろ、黒船で太平の眠りを覚まされてから、わずか40年で、眠れる獅子と畏怖さ...続きを読む
羽生善治の将棋の凄さ~羽生マジックの真実~
ガイド記事有田 英樹前人未踏の七冠達成者・羽生善治1996年の偉業達成から20年年以上経った今でも、将棋界の第一人者として、何らかのタイトルを保持し続けているただ一人の棋士。言わずと知れた将棋界の巨星である。その思考力は、脳科学者や人工知能開発者たちの興味を引き続け、JOCはその決断力を五輪選手に伝授してもらおうと、彼...続きを読む
羽生善治の将棋は何が凄いのか~永世七冠までの道編~
ガイド記事有田 英樹国民栄誉賞の受賞2018年2月、羽生善治が国民栄誉賞を受賞する。受賞理由は、1996年の「七冠」と2017年の「永世七冠」の獲得だ。愛棋家のみならず、日本国中に祝賀ムードが広がった。だからだろう、ガイドにも、いろんな方から羽生賞賛の声が届いた。笑顔の羽生ありがたいことだが、気づいたこともある。多くの...続きを読む
佐藤天彦名人の誕生秘話!「貴族」と呼ばれるプロ棋士
ガイド記事有田 英樹「貴族」名人・佐藤天彦2018年6月20日。あの永世7冠・羽生善治の挑戦を退け、佐藤天彦(プロ棋士に複数の佐藤姓があるため、以後、「天彦」と表記)が名人位を防衛した。これで3期連続の名人だ。羽生は47歳、天彦は30歳。一回り以上違う二人。2年前の名人初就位も、羽生を破ってのものであり、「世代交代」の...続きを読む
佐々木勇気六段の凄さと伝説!藤井聡太を止めた男
ガイド記事有田 英樹「升田幸三賞」獲得!佐々木勇気の伝説佐々木勇気の伝説升田幸三賞は将棋界のノーベル賞である。升田については過去記事『升田幸三のエピソード!将棋でGHQを詰んだ棋士』を御覧いただきたいが、「新手一生」を掲げ、常に新しい戦法を希求し続けた昭和の大棋士だ。その功績をたたえ、新戦法を考案した者や、定跡の進歩に...続きを読む