海外旅行保険を出発前にチェック!
海外旅行で忘れてはならないのが「海外旅行保険」。医療費などは滞在する国によって日本では考えられないくらい負担が大きく、治安の問題もあります。海外旅行に慣れている人も初めて海外旅行に行く人も渡航前に忘れてはならない注意点について、海外旅行保険を中心に取り上げてみました。
渡航先は安全か?
海外旅行の渡航先によって治安の良し悪しや医療事情などが異なります。治安の悪すぎる国は論外ですが、テロや過激なデモが発生することもあります。またハワイのように日本人がよく行く観光地であってもひったくりなどの軽犯罪はあります。これから渡航する国が安全なのかどうなのかまずは確認しておきましょう。あえて危険な国に行く人は少ないと思いますが、海外旅行保険では渡航先によって損害保険会社が引き受けに制限を設けていることがあります。
下記の2つのサイトを参考にしてください。日本ではないので何よりも旅行先の現地の事情は把握しておくことです。たびレジの登録は必ずしておいてください(同行者も)。
■外務省 海外安全ホームページ
海外の現地事情を調べることができます。
■たびレジ
海外旅行者登録必須。外務省の海外安全情報配信情報サービス。旅行前・旅行中に現地の情報がスマホに送られてきます。
海外旅行保険の免責事項を確認
海外旅行保険も「保険」ですから保険の支払い対象とならないような事柄はあります。例えば海外旅行保険の契約前から症状のある病気などは当然に対象となりません。保険以前の話になりますが、旅行前に体調の悪い人やもともと持病を持っている人などは薬の手配や事前に病院に行っておきましょう。
また一般的に歯の痛みや妊娠や出産に関わるものも同様です。歯の痛みなどはついつい我慢しがちですが、海外旅行に行ってから痛くなっては大変です。歯科治療も驚くような治療費が海外ではかかることがありますので、心当たりのある人は出発までに歯医者に行って治療しておきましょう。
最近は持病のある人向けの海外旅行保険も広がりつつありますが、該当する人はチェックしておいてください。生命保険と同じように契約時に告知事項があります。告知義務違反になると保険金は支払われないことがあるので軽く考えないようにしてください。
自動車の運転や危険なスポーツをする人
海外では慣れている人でないと自動車の運転はしないと思いますが、海外旅行で自動車の運転まで補償する場合には、保険の付帯状況を必ず確認してください。さらに危険度の高いスポーツをする場合には事前に損害保険会社に確認・申請などが必要です。事前申請がないと保険金が削減されたり、支払われないこともあります。
参考までに危険なスポーツに該当するものをいくつか挙げておきます。
- ピッケル、アイゼン、ハンマー等の登山用具を使用する山岳登はん
- フリークライミング、リュージュ、ボブスレー、スカイダイビング、ハンググライダー搭乗
- 超軽量動力機(モーターハンググライダー、マイクロライト機、ウルトラライト機等)搭乗、ジャイロプレーン搭乗その他これらに類する危険な運動 など
クレジットカード付帯の海外旅行保険をチェック!
クレジットカード付帯の海外旅行保険は珍しくなくなっています。しかしこれらは本来お金を支払うものが無料になっているので、必ずしも十分な補償があるわけではありません。おまけくらいに考えておく方が間違いありません。最低限チェックしたいことは以下の2点です。- 海外旅行保険を適用するのにカードの利用条件はないか。
- 補償内容は十分か?
特に病気の際の治療費用・救援者費用は、カード付帯の保険なら200~300万円あれば優秀な方です。そもそもこの補償がないものも珍しくありません。それなりの頻度で発生して現地で治療や手術、自力で帰国できないときには数百万円かかることもあります。
いまはネットで加入する海外旅行保険も増えています。期間1カ月くらいまでの海外旅行保険であれば選択肢は色々あります。他のクレカの保険やクレカ上乗せの海外旅行保険などもチェック・検討してみてください。
フライト前に同行者の補償に注意!
海外旅行に一人で行く人もいるでしょうが、家族や恋人、友人、知人などが一緒のケースが多いでしょう。家族の場合、同じ保険に加入する可能性が高いでしょうが、気にしておきたいのは友人・知人などの場合です。自分がきちんと保険に加入していても同行者が無保険だと現地で何かあった際に自分は何とかなっても同行者が何ともならないことがあります。
まさか見捨てるわけにもいきませんから、どこでどういう海外旅行保険に加入するにしてもお互いにどうするか確認するようにしておきましょう。逆に自分が無保険でよくても同行者に迷惑になります。
自宅を出発してもフライト前にチェック
海外旅行保険をどうするかは一緒に旅行に行く申し込みをした段階で決めておいた方がいいことですが、うっかりする人もいるでしょう。何事もなく楽しく海外旅行をしてくる人がほとんどでしょうが、何かあったときに言葉やお金の問題、現地の制度や法律などさまざまなことが絡んで大変なのが海外旅行です。空港などで友人と待ち合わせをして、加入を忘れているならクレカ付帯の海外旅行保険が使えないか確認してみてください。それが駄目なら空港には、海外旅行保険に加入できる専用カウンターがあります。無保険での渡航はおすすめしませんが、最後の最後はこの利用を考えてください。
海外旅行によく行く人は回数が多いので、小さな保険料でも負担に感じるでしょう。種類を問わず保険の必要性は、頻繁に発生しなくてもあったときに被害が大きい、ダメージが大きいものほど高くなります。
同行者と同じ保険に加入しているのが一番分かりやすいですが、自宅を出発前にチェック、空港で同行者にも確認するようにしてください。楽しい海外旅行だからこそ、何かあったときの気持ちがマイナスになる振れ幅は大きくなります。
何かあったときの連絡先や証券番号を控えておく
病気やケガ、事故、トラブルなどが起きたときにどこに連絡すればいいか、自分の証券番号などは控えておきましょう。手荷物にまとめて入れておいて、カバンごと盗まれたらもろもろの対応が後手に回ります。同様にスマホを見れば分かるようになっていても、そもそもスマホが破損したり盗まれたりすることもあるでしょう。もしものときにストレスを軽減するためにもこれらのことは大切なことです。
出発前にチェックを忘れないようにしましょう。
【関連記事・関連サイト】
カードを2枚持てば、海外旅行保険も2倍?
海外旅行保険、契約のときのQ&A
海外旅行保険が役立つ3つの理由とは?
海外旅行保険はどこで加入がお得?
海外旅行保険、テロや暴動でも大丈夫なの?
海外旅行保険の選び方・比較
海外旅行保険の日数はどう数えるの?