海外旅行保険で紛失は対象?

海外旅行保険で紛失は対象?

海外旅行保険には、病気や怪我による死亡や治療全般、賠償責任、携行品、航空機の遅延など、さまざまな補償が付帯されています。

病気や怪我で死亡したり、入院や手術で高額な治療費が必要になったりするケースは、本当に大変な事態です。引ったくりなどの軽犯罪はこうしたことに比べるとまだましですが、発生件数は抜きんでています。

海外邦人援護統計(2011年)によると、発生件数の事件別の内訳は窃盗被害が4225件(24.7%)、遺失・拾得物が3415件(20%)。携行品や持ち物に関係する事案が約45%と件数ベースでは突出しています。

しかし、海外旅行保険において、紛失は携行品損害として保険金が支払われません。

海外旅行保険での携行品損害と紛失

海外旅行保険で携行品の損害が発生した場合、対象になるケースと対象にならないケースがあって、これが原因でよく保険会社とトラブルになります。トラブルになる理由は「なぜ保険金が支払われないのか?」というものです。

保険金の支払い対象になるかどうかは契約内容を確認しておけば分かることですが、いちいちそこまで確認しない人が多いのも実際のところです。携行品損害のポイントは主に次の点です。

■携行品の損害で保険金が支払われるケース 引ったくり、盗難 など
■携行品の損害で保険金が支払われないケース 紛失、置き忘れ など

自分でどこかになくしてしまったり、うっかり置き忘れてしまった場合などは、引ったくりや盗難などのように事件・事故性があるものとは違います。

そのため、保険で対処するのは難しい。冷静に考えれば理解できるかもしれませんが、渡航先で大事な持ち物を紛失して気が滅入っているところに保険金ももらえないとなるとストレスになるでしょう。

海外旅行保険で紛失等のリスクを減らすには

誰でもうっかり忘れたりすることはありますので、簡単に紛失や置き忘れ、置き引きをなくすのは難しいところです。

海外旅行の同行者がお互いに、これらのケースでは保険金の支払い対象にならないという意識を持っているだけでも違います。お互いに気をつけ合いますからね。

日本にいると、カフェなどで自分の荷物を置いて席を離れる人をよく見かけますが、海外なら盗んでくれと言っているようなものです。

海外旅行に慣れているかどうかによっても、この辺りの感覚は温度差があるでしょうが、何人かで海外旅行に行っているなら、お互いに注意する意識がが必要です。

海外旅行保険の内容をよく確認することが必要

契約内容を確認しましょうとよく言われます。ガイドもこれはよく言います。しかし、保険に慣れていない人からすれば、結構面倒なことであるのもまた事実です。

契約内容を隅から隅まで熟読しなさいとまでは言いませんが、少なくてもどんなときに保険金がでないのかという欄は一読しておきましょう。事前に分かっているかどうかだけでも、何かあったときにストレスの溜まり具合が格段に違います。

海外旅行保険の契約内容で保険金の出ないケースを確認しておく、現地で可能な範囲で注意する。この2つで、この記事にあるトラブルは多少なりとも軽減することは可能です。

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