海外旅行保険/海外旅行保険の入り方

複数の海外旅行保険付帯クレジットカードで、補償は2倍、3倍?

年に何度も海外旅行に行くような人は、海外旅行保険が自動付帯されているクレジットカードを持っていると便利です。その特徴や注意点、クレジットカードを複数持っているときの補償はどうなるのか、などを解説します。

平野 敦之

執筆者:平野 敦之

損害保険ガイド

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クレジットカード付帯の海外旅行保険とは?

海外旅行では、渡航先における、もしもの病気や事故によるケガ、持ち物の盗難や破損、他人に対する損害賠償をしなければならない事故を起こしてしまうことなどが考えられます。

これらの事故や病気、様々なトラブルなどに対して補償するのが海外旅行保険です。この海外旅行保険がクレジットカードに自動で付帯されていれば、所定の補償を受けることができるというわけです。
 
複数の海外旅行保険付帯クレジットカードで、補償も2倍、3倍?

複数の海外旅行保険付帯クレジットカードで、補償も2倍、3倍?

年に何度も海外旅行に行くような人は、海外旅行保険が自動付帯されているクレジットカードを持っていると役に立ち便利です。保険料を上手く節約できることもありますので、自分が持っているクレジットカードに海外旅行保険があるのか、また付いているならどのような補償かをまずは確認してみましょう。

しかし、クレジットカードに海外旅行保険がついているから必ずしも安心、というわけではなく注意点を押さえておく必要があります。また、クレジットカードを複数持っているときの海外旅行保険の補償はどうなるのかも確認しておきましょう。
   

クレジットカード付帯の海外旅行保険の注意点!

一般的にクレジットカード付帯の海外旅行保険は補償額が少ないものが珍しくありません。

具体的には、病気やケガの治療費用の補償が少ない(あるいはもともと付帯されていない)ようなケースです。また、海や山での事故などでは、救援や搬送などのコストが高額になることも多々ありますので、こうした補償が少ない場合には注意が必要です。

補償が少ない理由は、クレジットカード付帯の海外旅行保険は、あくまでサービスの一環だからです。本来お金を支払って加入するものに、そんなに高額でコストのかかる補償を無料にしていたらビジネスになりません。

また、単純に補償額だけでなく、保険のサポート体制がどうなっているかも必ず目を通しておきましょう。日本語でのサポートがあるか、医療費を立替え払いしてくれるか、病院を探してくれるかなど、渡航先での海外旅行保険のサポート体制は重要です。

最近のクレジットカード付帯の海外旅行保険は、ある程度の補償があるものが増えているようですが、こうしたところまで忘れずにチェックしておきましょう。
 

クレジットカード付帯の海外旅行保険の適用要件

仮に、クレジットカードに海外旅行保険の補償が必要なだけがついているから一安心か、と言えばこれまたそうでもありません。カードによっては、海外旅行保険を有効にするための要件を満たす必要があるからです。

例えば、入会してから一定の日数が経過してからとか、クレジットカードで旅行代金などを支払うなどの条件が付いていることがあります。自分のカードにはどのような条件がついているのか、そして自分がその条件を満たしているのかを忘れずにチェックしておきましょう。

補償がついているのに適用要件を満たしていないため、保険を使うことができなかったでは意味がありません。

またクレジットカードが複数ある場合、この適用要件が同じとは限りません。所有しているカードごとに適用要件に違いがないか確認するようにしましょう。
 

クレジットカード所有者の家族の補償は?

所有しているクレジットカードによっては、家族まで対象となる場合もあります。自分で加入しているクレジットカードだけに目が向けがちですが、念のため、家族が対象になっているものがないかどうかも要確認です。
 

クレジットカード付帯の海外旅行保険の適用期間は?

クレジットカード付帯の海外旅行保険は、通常、長くても3ヶ月程度を保険期間としているところが多いようです。一般的な短期の海外旅行に行く人にとっては十分な期間だと言えますが、長期滞在される予定の方については別の海外旅行保険の加入について検討してみてください。
 

クレジットカードを複数所有しているときのポイント

クレジットカードを複数持っているときの海外旅行保険の補償はどうなるのでしょう? 何枚持っていても補償が按分されるからあまり意味がない、というようなことを耳にしたことはないでしょうか? 正確には次のようになりますのでぜひ覚えておいてください。

■死亡・後遺障害保険金
複数のクレジットカードから同時に保険金が支払われるケースでは、一般的にこれらの中で最も高い保険金額(補償額)を限度にして、各保険から按分して保険金が支払われることになります。死亡や後遺障害の補償については、皆さんのイメージ通りそれぞれの保険で按分されるわけです。

■死亡・後遺障害以外の他の保険金
複数のクレジットカードから同時に保険金が支払われるケースでは、これらの保険金額(補償額)を合算した額を上限として、実際の損害について各保険を按分して保険金が支払われることになります。なお、1回の保険事故について限度額の設定がある際には、その金額が限度になります。
クレジットカードを複数持っているときの海外旅行保険の補償を押さえておこう!

クレジットカードを複数持っているときの海外旅行保険の補償を押さえておこう!

人によって保険に加入する目的は異なるため一概に言えないところはありますが、海外旅行保険ではこの部分(自分自身の医療保障や持ち物損害、賠償責任など)の補償を重視する人が多いとでしょう。

各クレジットカードを合算した補償がそれなりの金額があれば、ある程度の補償をまかなうことは可能です。クレジットカードを複数枚持っていて、海外旅行保険が付帯されていても必ずしも無駄であるとは言えないわけです。

ただし、病気やケガによる医療保障や救援者費用などは、実際に数百万の金額が必要な場合も多くあるため、複数のカード付帯の保険があっても補償が少ないようであれば、海外旅行保険の加入は忘れずに。付帯されている保険によって内容が異なることがあるので、加入先への確認は必ずしてください。


1年に何度も海外旅行に行く人なら、多少会費が高くても、補償の充実しているクレジットカードに加入するのも一つの方法です。適用条件や補償内容などはしっかりチェックして、万が一のときに役に立たない補償にしないように注意しましょう。

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