海外でトラブルに遭う人は年間約2万人もいる

海外旅行保険は必要?

海外旅行保険は必要?

海外で大小問わず何らかの事故やトラブル、病気などがあった人は年間で1万9746人います(外務省「2013年海外邦人援護統計 」より)。

少しでも安くお得に海外旅行をしたいと思えば、「海外旅行保険ってそもそも本当に必要なのか」と考える人もいるでしょう。そこで、海外旅行のトラブルに対応する海外旅行保険が必要か否かについて考えてみます。

海外旅行でトラブルに遭う確率は4%弱。これって低い?

前述のように、海外で事故・災害、犯罪加害および犯罪被害等で何らかのトラブルに遭遇、日本の在外公館等で援護を受けた人は年間「1万9746人」です。2013年の海外への渡航者数である「1747万2748人」から考えると、比率が大きいとはいえません。

他にも、ジェイアイ傷害火災保険が自社の契約者の事故発生率を公表していますが、2013年度は3.84%です(保険金支払件数/海外旅行保険契約者数で算出)。数字だけで見るとあまり多い感じを受けませんが、そんなに事故や犯罪などに巻き込まれる人が多いようでは逆に困ります。

このうち発生した保険金の支払いの内容のうち、1位が治療・救援費用、2位が携行品損害です。

なお、300万円を超える高額医療事故のうち、65歳以上の割合が49%と約半数です。海外旅行保険も70歳を超えると加入に制限がでてきたり、高齢者専用のプランが別に用意されていたりしますが、それなりに根拠があるわけです。

海外旅行保険が必要性が高い2つの理由

海外旅行保険が必要かどうか以前に、必要性が高くなる主な理由を考えてみましょう。

●理由1:高額な海外での治療費や救援費用

海外で急な病気になったり、事故などで怪我をしたりした場合、旅行先によっては多額の治療費がかかります。日本国内のように健康保険を利用してその場で3割負担(※)、というわけにいかないためです。

海外療養費制度もあるものの、日本国内で病気や怪我の治療を受けるときほど使い勝手がよいわけではありません。

他にも自分が病院で動けない状態で、帰国するケースや家族が迎えにくると、やはり費用負担が大きくなります(海外旅行保険では救援者費用等で対応)。海外旅行保険では提携病院などでは立替払いせず、キャッシュレスで治療を受けることもできます。

現地の言葉を話すことができず、頼れる人もいない、法律や習慣が異なる国で病気や怪我など健康を害する状態にあるときは、同行者がいてもやはり不安です。
それに加えて体を治療してもらうことにつき、多額のお金が必要ということになれば不安はつきません。海外旅行保険に最も必要性が高い部分があるとすればこの点です。

(※)年齢や収入の状況によっては2割負担、1割負担の場合もある

●理由2:事故やトラブルの際のサポートサービス
事故やトラブル、病気になったときは誰でも不安になります。海外旅行保険ではこうした際の対応・相談を日本語で受けるサービスがあります。クレジットカードでも似たようなサービスがありますが、この点では内容次第でしょう。

確率が低いから海外旅行保険は必要ではないという考えなら、これは他のすべての保険にもいえることです。治療費などの負担を考えると、海外旅行保険は必要経費と考えるのが現実的です。治療費も渡航先によっては高額なところばかりではありませんし、現地に助けてもらえる家族や友人などがいるなら考慮するのもありです。

ちなみに、生命保険や医療保険などに加入しているから不要と考えるのは早計です。上記のように旅行先によっては多額の医療費負担があります。例えば入院1日につき1万円定額給付される医療保険に入っていても、給付される金額では不足するため役に立ちません。

それ以外にも、医療費をその場で病院に立替え払いする必要もでてきます。これらのことを考慮すると、海外旅行保険の必要性は高いと考えていいでしょう。

それでも海外旅行保険がいらないならどうするか?

とにかく保険は不要という考えなら、人に迷惑を掛けない範囲でそれもよしです。ただし、病気や怪我などで日本にいる家族に、高額な医療費の負担を頼むことになったりすることも考えられます。

加入するかどうかはもちろん本人の勝手ですが、こうしたことも頭に入れて判断してください。できればクレジットカードの付帯の海外旅行保険が活用できないか調べておきましょう。保険金額が少なかったり、そもそも必要な補償がない場合もありますが、それでも何もないよりましです。

頻繁に海外旅行にいくなら、年会費が高めでも、海外旅行保険の補償内容が比較的充実しているカードを持つことも検討してください。十分に安心な補償内容とはいえないケースのほうが多いですが、補償の内容、補償が適用される条件、事故があった際の対応等を確認してみるといいでしょう。
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