交通事故の加害者になってしまったら、どんな流れで対応すべき?

交通事故を起こしてしまった! まずやるべきことは……

交通事故を起こしてしまった! まずやるべきことは……

警察庁の統計によると、平成26年度中の交通事故の死者数は4113人。平成13年から14年連続で減少となっています。また、平成16年に過去最高を記録した交通事故発生件数や負傷者数も減少傾向にあります。

このように交通事故に関する統計は全体としてみても減りつつあります。しかしながら車に乗るあるいは普段社会生活していく中で、どこで交通事故の当事者になるか分かりません。

交通事故に巻き込まれないで済めばそうありたいものですが、事故やトラブルはある日突然やってきます。また、人生の中でそう何度も経験することではありません。

交通事故は初期の対応がとても大切です。実際に、後になってからあの時ああすれば良かったと後悔するケースは多いようです。交通事故の対応方法について、少しでも予備知識として知っておくとよいでしょう。

●交通事故で加害者になったときの対応フロー
1. 交通事故が発生したら、まず負傷者を救護
2. 警察への届出は必ずする
3. 事故現場の状況を確認
4. 相手方の連絡先を確認
5. 損害保険会社へ事故の報告をする
6. 被害者にお見舞いとお詫びを

1. 交通事故が発生したら、まず負傷者を救護

交通事故は大きく分けて、人身事故と物損事故の2つです。人身事故の場合、言うまでもありませんが真っ先にしなければならないのは、負傷者の救護と119番への連絡が第一です。何を当たり前のことをと言われそうですが、普通の人は交通事故に慣れていません。理屈は誰でも分かっていますが、事故現場では慌てますし、なかなか冷静な判断ができません。

初動の一歩は警察でも保険会社でもなく、負傷者がいるならまずその救護です。これは道路交通法でも定められていることです。次に二次災害の防止です。負傷者がいなければここからになりますが、さらに事故が発生しないように、他の車両の交通の妨げにならない場所に車を移動させます。

必ずしも車を動かせる状況にあるとは限りませんから、その場合、ハザードランプの点滅や停止表示機材を設置(または発炎筒の使用)するなどして後続車に注意を促します。特に高速道路では後続車がどんどん来るため、車を動かせないようなら、これらの処置を取ったら車内には残らないようにしてください。

2. 警察への届出は必ずする

警察への届出は、人身事故であれば必須、物損事故であっても基本は警察に届けるものと思っていてください。

これも当たり前だろと思った人も多いでしょう。しかしこんなケースでは警察への届出が忘れられがちです。

・相手も自分も互いにケガがない
・ちょっと軽くぶつかっただけの物損事故
・自分がとても急いでいて、重要な用事に間に合わないと大変なことになる
・相手に損害賠償すると伝えて相手も承諾してくれた

理由は様々ですが、事故の現場では冷静に考えて判断している時間はありません。自分のほうが過失割合、つまり自分の落ち度の割合が高いと思っていても、冷静に事故状況を検証してみたら実は逆だったということもありえます。

警察の届出をしなくても、結局、後から警察に行かなければならなくなることもあります。事故の事実や状況を形に残しておくためにも、警察への届出は早いほうがいいでしょう。これは自分が加害者でも被害者でも変わりません。

事故した瞬間は迷うことがあるかもしれませんが、迷ったらスタンダードな方法を取っておくほうが間違いが少ないことは確かです。

3. 事故現場の状況を確認

警察へ届け出たら、交通事故の状況や場所、負傷者や物の損害の状況などを伝えて指示を受けてください。実況検分が行われると思いますが、事故の状況を正確に伝えましょう。このとき、自分がこうだと思うことはきちんと伝えておいてください。

あきらかに自分が加害者という状況でかつ、相手が救急車で運ばれるような状況になっている場合、野次馬も集まってきますから事故現場ではさらし者状態にもなることもあります。気の弱い人だとその場から早く逃れたい気持ちでハイハイと言って済ませてしまうこともあるかもしれません。ただ、きちんとその場で話してください。後になってから実は状況が違う、というのでは主張が通りにくくなります。

なかなか余裕がないと思いますが、目撃者がいるならその人の氏名、連絡先、事故の証言などをお願いしましょう。最近は事故があるとスマートフォンなどで動画や写真を撮る人もいます。加害者側としては面白がって撮影されるのは勘弁してほしいところです。それでも相手方と主張が食い違うケースでは、第三者の動画や写真などが役に立つことも考えられるので、頭に入れておきましょう。

現場の写真、信号の状況、道路幅、一時停止など道路標識の位置、駐車している車がいたならその位置なども確認しておいてください。時間が経つと記憶があいまいになりますし、事故の状況を示すもの、例えば路面のスリップ痕などもなくなってきます。

4. 相手方の連絡先を確認

何度も言うように、軽微な物損事故でも警察への届出は必要ですが、実際には当事者同士の話で済ませてしまうことも少なくありません。

しかし後々何があるか分かりませんから、相手の住所・連絡先、車の登録番号なども控えておきましょう。口頭ではなく相手の免許証も見せてもらうことを忘れずに。

5. 損害保険会社へ事故の報告をする

交通事故に遭ったら、損害保険会社あるいは保険代理店へ事故報告を行ってください。その上で今後どうすれば良いか指示に従ってください。

たまに、軽微な物損事故だから自動車保険は使わないほうがいいだろう、と報告しない人もいます。保険会社に事故報告をしても、それだけで翌年の自動車保険料が高くなるわけではありません。

事故の報告が早くて問題になることはありませんが、遅いと保険会社の対応も後手になってしまいます。被害者から対応が遅いと言われるのは良いことではありません。まずは事故の報告とともに相談をしましょう。

6. 被害者にお見舞いとお詫びを

人身事故の場合、その後の被害者へのお見舞いがあります。なかには保険会社に任せているから自分はお見舞いに行かないという人がいます。

損害保険会社は交通事故の示談交渉や事故処理のお手伝いをしてくれますが、最終的に示談をするのは事故の当事者同士です。被害者に後になって一度もお見舞いに来なかったと言われても時間は巻き戻せません。加害者が事故を起こしてしまったのは事実です。気が重いのは分かりますが、誠意を持って相手にお詫びしましょう。

※交通事故の状況等により様々なケースがあることはご留意ください。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。