台湾で味わう、極上の中国茶
台湾土産として人気の台湾茶や、急須などの茶器や茶道具が買える店、台湾茶のシーズン、茶芸館でのオーダーやおすすめ茶芸館など、台湾茶にまつわるあれこれについて詳しくご紹介します!台湾のお茶の季節は年に2回
隠れ家的な佇まいの茶葉店、冶堂。街の喧騒を離れ、茶の世界にひたってみたい |
ところで、台湾で人気の高山茶や凍頂烏龍茶などの季節は年に2回あるのをご存知でしょうか。爽やかな味と香りの春茶は5月頃、深みのある味と香りの冬茶は12月ごろお店に出回ります。ただし紅茶に似た味わいの東方美人は6月頃からです。スーパーで売られている安いお茶は別ですが、台湾の茶葉専門店に関して言えば台湾茶は在庫が切れたらその時点でおしまい。夏に冬茶を買いに行っても、もう売り切れていることが多いですし、早い店は販売開始から2ヶ月足らずで売り切れてしまうところも。その年の天候によってお茶の出来具合も微妙に変化する台湾茶との出会いはまさに一期一会。美味しいお茶に出会ったら、ぜひ買って帰りましょう。
台北の茶芸館
紫藤廬。店の名前の由来となった藤の季節は2~3月と6月です |
茶芸館で飲む台湾茶の多くは工夫茶と呼ばれるスタイルで飲むことができます。工夫茶とは、テーブルの上で茶壷(急須)と茶海(ピッチャー)でお茶を淹れ、聞香杯と呼ばれる細長い杯で茶の香りを楽しみ、茶杯でお茶を飲みます。多くの場合、店員さんが、最初の一杯めはこちらで淹れましょうか? と訊いてくれるので、おまかせしましょう。茶葉によって湯通しの仕方や茶葉の蒸らし時間が異なるので、ぜひ1煎目は店員さんに淹れてもらい、その手さばきを見てみたいもの。
茶水費と、最低消費って?
都心の茶芸館は必ずしもそうではありませんが、茶芸館の多くは数人で来ることを前提にしているため、茶葉代と、そして茶水費と呼ばれるお湯代が別料金になっています。つまり茶葉1包をオーダーしてそれを1つの急須で注ぎ分けて飲むことができるかわりに、お湯代を人数分徴収するのです。茶芸館はどのテーブルにも湧きたてのお湯が用意されていて、好きなだけそのお湯を使うことが可能。お湯代を別に徴収する茶芸館なら、数人で行ったときは茶葉を1つオーダーすれば、ちゃんと人数分の茶杯を持ってきてくれます。もしもメニューでお茶の値段の脇に1人分と書いてあれば、1人1品ずつオーダーするシステムで、その場合お湯代はかかりません。茶葉は急須に入れれば5~6煎淹れることができますし、お店によってはさらにもう2、3回茶葉を換えられそうなくらいの茶葉が付いてくる場合もあります。そんな時は1人で行くとちょっと割高になってしまいますが、使わなかった茶葉やお茶請けは持ち帰ることができます。
また、茶芸館によっては「最低消費」と呼ばれるミニマムチャージが設定されています。最低消費200元とメニューに書いてあったら、1人当たり200台湾元以上オーダーしないといけないということ。それでは、台北と、台北近郊のおすすめ茶芸館をご紹介します。