台北の中国茶・茶芸館・茶葉店・茶器(2ページ目)

静かにお茶を愉しみたいなら、紫藤廬

かつて文化人のサロンとして使われた邸宅が茶芸館に

藤棚が印象的な茶芸館、紫藤廬。日本統治時代に建てられた古い家屋を茶芸館にしたもので、のちにこの藤棚が台北市の古跡に指定されました。室内は使い込まれたテーブル席の他に、奥に畳の部屋があり、どちらも落ち着いた雰囲気で寛げます。

お茶はオーナーが季節ごとにセレクトしたもの。青石流泉、紫藤、舞色など茶葉ごとに独自の名前がつけられていて、丁寧に和訳されたメニューが、この茶芸館の美しさをさらに際立たせています。こちらは1人1品ずつ茶葉をオーダーするスタイルです。

急須をのせる器は天目茶碗。こんな何気ない組み合わせにほっとします。他では見られない珍しい茶器や茶道具の販売もあるので、茶器好きな人はぜひ。

＜DATA＞
■紫藤廬（ズートンルー）
住所：台北市新生南路三段16巷1號
アクセス：MRT公館駅または台電大樓駅ですが遠いのでタクシーがおすすめ
TEL：(02) 2363-7375
営業時間：10:00～23:00

建物が美しい、逸馨園書香茶坊

錦鯉が泳ぐ池。窓から池を眺めることができる部屋もあります

逸馨園書香茶坊は、板橋市の南雅夜市の中にあります。約600坪の敷地に立てられた中国の伝統的な建築は、中庭には大きな池があり、その周りを回廊がぐるりと囲んでまるで映画のセットのよう。ほとんどが個室で仕切られ、屈託のない笑い声がカーテンの隙間からもれてきます。おすすめは翠玉烏龍茶。ジャスミンの香りと爽やかな味に心が和みます。また、ぜひ食べてほしいのが、お店の手作りだという鳳梨酥（パイナップルケーキ）。市販のものとはまた違った、素朴で優しい味がします。

台北駅からMRT（地下鉄）に乗って6つ目の駅という近さでこれだけの規模の茶藝館は珍しいので、行く価値ありです。

＜DATA＞
■逸馨園書香茶坊（イーシンユェンシューシャンチャーファン）
住所：板橋市南雅東路45號
アクセス：MRT板南線府中駅
TEL：(02)2965-8080
営業時間：日～木11:00～24:00　金・土11:00～翌1:00
ミニマムチャージ：200台湾元（約600円）、子供は150台湾元（約450円）サービス料別途10％

カフェ感覚で立ち寄りたい、徳也茶喫

徳也茶喫はシェラトンホテルのすぐ裏にあります

徳也茶喫は、まさに中国茶カフェという感じのスタイリッシュな茶芸館。お茶は1人1品ずつ選ぶ方式で、1人の場合は急須と茶杯のみの簡易スタイルで気軽にお茶を楽しめます。

お菓子がとても美味しいことで有名で、おすすめはオーダーしてから焼き上げる荷花酥というパイ菓子。サクサクと香ばしくお茶が進みます。芸豆巻というお菓子も口どけが良く、上品な味。月曜から金曜までアフタヌーンティーの時間があり、好きなお茶1品とお菓子がついて199台湾元（約600円・プラスTAX10％）。アフタヌーンティーのお菓子は5種類のお菓子が運ばれてきます。種類は選べません。

＜DATA＞
■徳也茶喫（ドゥーイエチャーチー）
住所：台北市鎮江街3-1号
アクセス：MRT善導寺駅
TEL：(02)2396-8036
営業時間：10:00～24:00（アフタヌーンティーは14:00～16:45まで）

印象的な旅になる、縁續縁景観茶坊

窓からの眺めも素敵で、時の経つのも忘れそう

台北からMRTとバスで行くお茶の郷、猫空には沢山の茶芸館があります。緑の風を感じながら飲むお茶は格別で、現地の人にも大変人気のある場所です。

その猫空にある縁續縁景観茶坊では、室内と屋外でお茶が楽しめます。室内は小さいながらも鯉がゆうゆうと泳ぐ池があり、その池にある飛び石を渡っていくと周りに個室が並んでいます。1つ1つの個室の入り口には白いカーテンがかけられ、風の流れを妨げることなくプライベートな空間を確保します。夏でも心地良い風が入ってくるので、熱いお茶を飲んでも不思議と暑さを感じません。まさに茶藝館の理想の形とも言える贅沢な空間です。

＜DATA＞
■縁續縁景観茶坊（ユェンシーユェン ジングァンチャーファン）
住所：台北市指南路三段38巷16-2號2樓
TEL：(02)2936-7089
営業時間：10:00～21:00 　
定休日：月曜