バレンティーノ司教殉教の日が2月14日
バレンティーノ(バレンタイン)司教はローマ兵士を密かに結婚させたことが、ローマ皇帝の怒りをかい処刑された日が2月14日なのです。 |
当時、キリスト教と新しい教。今まで人々の間に根付いていた宗教観と融合させながら、新しい宗教キリスト教を根付かせる方策をとっていました。ルペルカリア祭もバレンティーノ司教にちなんだ祭として解釈を変更し、その後も続けられたということです。
これが、中世時代にヨーロッパで言い伝えられた春に鳥が結婚するという言い伝えと共にミックスされ、現代のバレンタインデーになったと言われています。
ご当地イタリアのバレンタインデーは?
本場ともいえるイタリアでのバレンタインデーは「恋人たちの日」 |
そして、恋人同士、もしくは夫婦同士など、すでに決まった相手同士でプレゼントの交換をするのが一般的。CDや本、花束などを贈りあったり、一緒に食事に出かけたり、休日となるため旅行を企画するカップルも多く見かけます。独り者にはあまり関係の無い日なんですね。ここでイタリアでの習慣でいいところは、女性からのみ男性にプレゼントをするのではなく、男性から女性にもプレゼントを贈るところ。何しろ、「愛を確かめ合う日」なわけですから。「日本では、女性が男性にチョコレートをプレゼントしながら、愛を告白する日なんだよ。」と言うと、イタリア人は他の国の宗教文化を見事に自国の文化に融合させたそのテクニックはお見事!と驚きます。男性陣は「いいな~」と言いますが。
イタリアでもチョコレートは贈るの?
チョコより花束の方が一般的。 |
お土産としても有名な「BACI」チョコレートを発売しているペルジーナ社がバレンタインを意識した商戦をとっているくらいでしょうか。BACI(バーチ)……キスの意味だから、ピッタリと言えばピッタリですしね。
ちなみに、3月14日のホワイトデーもイタリアにはありません。3月8日に、「フェスタ・デッラ・ドンナFesta della donna」という女性のためのお祭があります。この日は、男性から女性にミモザの花束をプレゼントします。
⇒次のページでは日本でのバレンタインデーについて、ちょっと調べて見ましょう。