「イタリア人の子育てのポリシーは何?」と聞けば、開口一番「TANTO AMORE(愛情たっぷり)!」。イタリアは、言わずと知れたアモーレAMORE(愛情)の国。友達との挨拶も両ホホへのバーチョBACIO(キス)で始まり、キスで終わる。そんな国の子育ては、やっぱりアモーレたっぷり。これがモテるイタリア人を育てる秘訣なのかも知れません。

今回は、愛情たっぷり、イタリア式子育てをご紹介。
わが子を「モテる子」に育てるコツが散りばめられているはずです。

1ページ:マンマの愛情の注ぎっぷりは、異常!?
2ページ:泣いて笑って、感情の赴くままに育てる
3ページ:楽天主義で人生を謳歌できる子供に育つ

マンマの愛情の注ぎっぷりは、異常!?

子供といつもべったりべたべたのイタリアン・マンマ。
イタリアのお母さんたち(マンマ)の愛情放出ぶりは、日本でも知られることではありますが、実際のところ、それは本当。これでもか!というくらいかわいがって育てます。ちなみに、それはパパも同じ。自分の子供を「カワイイ、カワイイ、家の子は本当にカワイイ!」と、ところかまわず、だれ彼かまわず、自慢して、抱きしめてキスして、もうベタベタ。そこに、他人の感想の余地はありません。

「ほおら、こんなにカワイイのよ!ああ、あなたのママでいられて幸せ!」
その歓喜に満ちた子育ては、見ているこちらが辟易するほど、ではありますが、子供が「ママを幸せな気持ちにさせている自分」を感じるであろうことは言わずもがな。生まれてきた甲斐もあるってもんです。

言葉がわからないときこそ、感情がダイレクトに伝わるもの。自分の存在を肯定的に受け止められている感覚は、特に幼児期には必要だと言われています。この「受け入れられている」感覚は、いずれ、母親べったりの時期を過ぎて独り立ちしたときに、効果を発揮するようになります。そう。あるがままの自分を、今度は、自分自身がすんなりと受け入れられるようになる、というわけ。

こんな風に自分自身をとらえられることが、今や、どんなに重要か、読者の皆さんもおわかりですよね。イタリア人に、今の自分に不満や不安を感じて「自分探しの旅」に出る人はいません。

楽しんでいる大人を積極的に見せ、人生の楽しさを教える!

さて、実際の子育ての現場はどうでしょう?ベタベタして、過保護になり過ぎなんじゃないの?と思うでしょう。その通り!イタリア人はとっても過保護。でも「過保護で結構!」だそうです。

しかし、過保護と言っても箱入りにして何にもさせない、逆に無理やり何かをやらせるということはありません。あくまで自然体。子供の気持ちをとっても優先した過保護スタイルです。

子供にとっては、見るもの聞くもの触れるもの、全てが初めての経験!好奇心は底知れないものです。イタリアでは、自慢の我が子が興味を示したものに対して「こんなことに興味があるのね!好奇心旺盛ね!」と、興味の赴くままに、そして本人が納得するまで体験させます。もちろん、最低限の注意は払いますが、「これは、ダメ」「危険だから、ダメ」と禁止することはあまりありません。元気で自由奔放な子供がイタリアには多いです。

そして、危険だなと思われることに手を出そうとしたら、たとえ相手が3歳児でも「どうして危ないのか」ということをきちんと説明すると言います。また、子供に悪影響があると思われるようなこと、例えば、凶暴なシーンがある、血まみれになる、残虐な人間関係があるようなテレビ番組や映画は、徹底的に子供の前から排除されます。これには社会全体が協力的で、テレビ番組には、子供が見てはいけないマークや、親と一緒なら見てもいいマーク、子供にオススメのマークが記されていますし、レンタルビデオには、「○○歳以上から」と表記がしてあります。

一方、子供にいい影響があろうと思われること、つまり、大人たちが普段の生活で行う作業…。パスタを打ったり、夫婦でお買い物に行ったり、友達同士で出かけたり、そういった日常のあれこれには、幼児のうちから家族の一員として参加させます。子供優先で子供の好きな公園で一日思いっきり遊ぶこともある一方で、大人優先で夜のパーティーで子供が走り回る。そんな光景もしばしば見られるイタリアです。

大人の社交の様子を見ること、つまり、楽しんでいる大人を見ることで、
「人生って楽しい」と知らず知らずのうちに子供が感じ取るということでしょうか。さすがポジティブな発想のラテンの国。仕事ばっかりしてて大人って楽しそうじゃないな~と思ったら、大人になるのがイヤになるかもしれませんよね。

→次は「泣いて笑って、感情の赴くままに育てる」