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バレンタインの真実を追え!(3ページ目)

なんでチョコを贈るの?!バレンタインってそもそも何?そんな疑問に発祥の地イタリアからお答えします。起源やご当地事情、そして、「イタリア人の愛のフレーズ」は何かに役立つかも?

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

伊勢丹とメリーチョコレートの戦略だった?!

photo by SAWA valentain
バレンタインに大活躍のハート型チョコたち
日本で「バレンタイン」という言葉が最初に使われたのは、神戸モロゾフ洋菓子店が1936年2月12日に国内英字新聞に「バレンタインチョコレート」の広告と言われています。その後、1958年にメリーチョコレートが伊勢丹新宿店とタイアップして、「バレンタインセール」を企画。今現在に伝わるブームの火付け役となりました。ちなみに、初回バレンタインセールでは、板チョコが3枚しか売れなかったそう。それでも続けていく勇気と先見性はさすが伊勢丹ですね。このキャンペーンでの「チョコレートを送りながら男性に愛を告白する」といったコンセプトは、当時の日本の文化を考えると斬新で画期的なことだったに違いありません。

現在では、愛を告白する以外にも、イタリアと同様に恋人同士の間でもチョコレートを送る習慣が根付きました。しかし、何度も言いますが、発祥の地イタリアでは男性からもプレゼントを贈るんですけどね。

ここで、ちょっと面白いデータを見つけたので、ご紹介します。


バレンタインなんて、いらない?

photo by SAWA valentain
それでもカップルにとっては大事なイベントのひとつなのでしょうか?!
2006年2月にアイブリッジ社が実施したアンケートで、回答した300人の男女の中で、『チョコレートの受け渡しの習慣なんて、なくなればいい』と答えた女性会社員が70%、男性社員が50%でした。これもまた、寂しい結果ではありますね。

一方、マクロミル社によって同時期に行われた、1030名の10~30代の男女を対象にしたアンケートでは、「日ごろの感謝の気持ちを表す機会」69%、「コミュニケーションの円滑化」49%、「楽しい年中行事」32%といった回答がありました。こちらは、ずいぶんポジティブ。前者のアイブリッジ社のアンケートは対象年齢がありませんでしたが、もしかしたら、30、40代が多かったかもしれません?!

また、Foods-Fooが1万5000人を対象に実施したアンケートで、「バレンタインについてどうのように思う?」の項目で、女性は相手がいる、シングル共に半数以上が「賛成」「楽しみにしている」と答え、20%台の女性が「気にしていない」と答えています。同質問に男性は、相手のいる男性が「賛成」40%、シングルの男性は30%台とちょっと下がります。「気にしていない」の方が多く、どちらの男性も40% 台となりました。ホントに気にしてないのかな?!

私は……楽しい習慣ではありますが、チョコレートと限定しなくてもいいし、お互い贈りあえるような習慣になればいいのに、とは思います。皆さんは、いかがですか?


次のページでは、愛の国イタリアでバレンタインデーに贈られる言葉の数々をご紹介!
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