節約料理とは
本来なら捨ててしまうお茶がらを、パン粉代わりにまぶして油で揚げた、エビの茶がらフライ |
料理を経済的に作るには
とにかく、捨てないことです。もったいないので、腐ったものまで食べてしまえという意味ではありません。余分なものはなるべく買わない。買ってしまったものは繰り回して使い切る。作ったものを捨てない、腐らせないということです。できあがった料理を余らせないための第一歩は、材料をきちんと計量して作ることです。安い時期(旬)の材料を使う
スーパーには安い時間帯があり、季節にも安い時期があります。 季節ごとに安くなる、旬のものがそれです。一番安くて一番栄養がある、旬の材料を使いましょう。「安物買いの銭失い」になるな
いくら安いからといって、食べないものを買ってしまっては大損です。魚を切り身で買うよりも、1尾丸のまま買ったほうが、アラまで使えて経済的なのですが、家族全員がアラが嫌いで食べないのであれば、魚をさばく手間暇がもったいないです。また、安売りの食材をたっぷり買った帰り道、「疲れたので夕飯はどこかで食べていこう」、これが一番よくありません。今日中に食べないと、または調理しないといけない食材や食品が買い物袋の中にあるはずです。10円安いものを遠くまで買いに行って、疲れたのでタクシーで帰ってきたという笑い話と一緒です。
冷凍保存のコツ
週末に肉や魚を大量に買ってきて、いちいち小分けして、あるいは下ごしらえして冷凍保存するのは、とても骨が折れる大仕事です。買出しで疲れているのに、晩ご飯の支度もあるのですから。ストレスになってしまっては元も子もありません。私なら、パックや袋入りのままボンボン冷凍庫に放り込みます。そして、使う日に1つ取り出して解凍し、作り分けて冷凍や冷蔵保存します。例えば肉の塊だったら、1/4を今晩のおかずと明日のお弁当に。1/4を塩漬けにして2~3日後のおかずに。1/4を一口大に切って醤油や酒をまぶして冷凍。残りを挽肉にして明日の晩ご飯に回す。またはパン粉をつけて冷凍するといった方法を取ります。鮮魚の場合は、内蔵を取り除いて切り身にし、今夜食べる分を残して、味噌や醤油、塩で下味をつけて冷凍します。
冷凍するためにわざわざ料理を作るのは大変なので、家族に人気があるメニューの日に、多めに作って冷凍保存しておくといいです。例えばハンバーグの日は2~3回分一緒に作って、成形して冷凍、餃子の日は包んだ状態で冷凍保存します。
調理道具の上手な活用法
調理時間を節約する道具の筆頭に、電子レンジがあります。 時間がないときは本当に助かります。しかし、電子レンジ調理には細かい時間設定が必要です。「それはちょっと面倒臭い」と感じる人もいると思います。短時間でもかかりっきりにはなれないという時は炊飯器が便利です。炊飯器料理は、材料を放り込んで炊けるのを待つだけなので、その間に他の家事ができます。 また、冷蔵庫や冷凍庫に入れて置くだけの節約調理法もあります。 冬、ストーブの上で煮込み料理をするのも節約料理です。キッチンを見回せば、節約料理に役立つ道具がきっとあります。 戸棚の奥に眠ってる圧力鍋やフードプロセッサー、魚を焼くだけだと思い込んでるグリル、パン焼き専門のオーブントースターなどは、いずれももっと便利に使える道具です。時間を節約したいのか、労力を節約したいのか、お金を節約したいのかを考えて、今ある調理道具を、臨機応変に使いこなしましょう。
節約は料理力を高める
例えば、節約のために1週間分の食材をまとめ買いしたとします。 2~3日は余裕の食卓です。が、だんだんメニューを考えるのがきつくなってきます。残り1日ともなれば、冷蔵庫とストック棚を見比べては、あれでもないし、これでもないと悩みながらも今夜のメニューを考えます。そして、目の前にある食材をやりくりして、オリジナル料理を作ります。できあがった料理が予想以上においしかった時は万々歳です。あなたの自慢料理が誕生した瞬間です。しかしながら、応用料理というものは料理力がないとできません。一朝一夕にそなわる力ではありません。でも、節約料理生活を続けていれば、知らず知らずのうちに、あなたの料理力はグンとアップしているはずです。節約は料理上手への道に続きます。
節約料理のコツ
- 季節の旬の食材を使う
- だいたいの献立を立ててから買い物をする
- 安い食材はまとめ買いして使いまわす。しかし、無駄買いは慎む
- 買った食材は使い切る
- 週に一度は冷蔵庫一掃料理を作る
- 残った料理は味と見た目を変えて再登場させる
- 手作りできるものはなるべく手作りする
- お金を節約するのも、時間を節約するのも、どちらも節約と考える
- 臨機応変に、ストレスにならない程度にがんばる