「どうして太った?」「どうして食べるのを止められない?」
和田:では、ダイエット成功のコツは何だと思いますか?
関口:ダイエットって要は正しい食事制限と運動をすれば成功するものだと思うんです。でも、それがなかなか継続できないから、ほとんどの人が何度もリバウンドを繰り返すのよね。結局ダイエットは、脳とか心とかの問題が大きいってことが分かったんです。
ダイエットには運動は必須!だけど続かないのが問題。
和田:映画の中のシーンで「なぜ私は太ってしまったのか?」「どうして食べることを止められないのか?」というフレーズが印象的だったんですが、ダイエット成功には心理的アプローチが重要ってことですか?
関口:精神科医とのダイエットセラピーで気付いたんだけど、私の場合は結婚を機に暴食に拍車がかかったの。あまり幸せな結婚生活ではなかったから……。別れた夫が嫌いだったピザを、夫が寝た後でこっそり注文して食べ続けていた時期があったの。夫が起きてはいけないから、配達員が家のベルを鳴らす前にドアの外で待機して。しかも、Lサイズのピザをそのまま外で一枚平らげた! 冷静に考えると恐ろしいわよね? でもこれって、夫が嫌いなピザを食べることで、夫に復讐していたんだって。
和田:へぇー、面白いですね! 確かに、心が不安定だったり不幸な時って食べ物に走る傾向があると思います。特に女性は! その他、暴食してしまう食べ物ってありましたか?
関口:チョコですね。でもこれは、何かを達成した後とかハッピーな気分の時に食べることが多いってことも分かったの。つまり、ピザとは全く逆ね。ネガティブな気分の時はピザを、ポジティブな気分の時はチョコ。特定の精神状態と食べ物がセットになっているということが理解できただけで、暴食が自然と収まったんですよ。
和田:セラピストのアドバイスは私達ダイエッターにもとても参考になると思いました。チョコを処方箋として食べる方法です。チョコはダイエットの大敵だから止めるというのではなく、朝のお茶の時間、2~3個食べる。ただし、ながら食べじゃなくてチョコを味わうことに集中しながら食べればチョコを止めることのストレスもないし、「気付いたらとんでもない数を食べていた!」なんてことにもならないってことですよね。