ポルティチェッロはシチリアNo.1のカジキマグロ漁港
カジキマグロが並ぶセリ市場。 |
地中海のとれたて鮮魚が集まるポルティチェッロ
穏やかなポルティチェッロの漁港(ホテルのバルコニーから撮影) |
フランコのトラットリアの前には港が広がり、漁師の船が停泊します。
トラットリアをOPENした当初は、漁師がとれたての魚をそのままトラットリアの厨房へ運んで、一番美味しい状態で調理したとか。
そもそもポルティチェッロは地中海からカジキマグロが集まってくるという市場でも有名です。
深夜2時頃からトラックや船にのって魚介類が運ばれます。そして3時になると同時に、いままで真っ暗だったところに、目にも眩しいライトがつけられます。ここからセリがはじまります。
買い付けられた魚は、一度仲買業者を通じ、一般の市場で売り出されます。
こと今回驚かされたのはカジキマグロの大きさ! 200kg級のものもありました。
原シェフと一緒に探訪しましたが、シェフもセリには驚いていました。またとにかく「冷凍でない」のに新鮮であるという状態に驚いていました。
輸送は冷凍車ではなく、「氷」をふんだんに入れたトラックか船で積まれてくるので、冷凍されていないのです。だからというわけではないのですが、フランコのお店で食べたマグロはねっとり感こそあるものでした。
数年前、築地の魚問屋さんもマグロを見にポルティチェッロの市場に来ているとか。
それだけ注目を集める漁港でもあるのです。
ことマグロで有名ものとして、マッタンツァと呼ばれる古代のマグロ漁があります。
モリでマグロをひとつつきして漁をするというもの。
これもシチリアが非常に有名です。
ホテルのドアの周りにあるのが魚を囲い込んだというアーチ。 |
このポルティチェッロの漁港では、様々なところにアーチがあります。
以前はそのアーチにまで海水がかかり、そこへ引き寄せて魚を閉じ込めて漁をしていたこともあるとか。
写真は今回滞在したホテルですが、見事にアーチの部分が残されています。
オススメの旅のプランとして、パレルモの市内観光が終わった後、パレルモチェントラーレから「サンタ・フラービア (S.Flavia)」という駅へ行きます。電車で2駅なので20分弱で到着します。その後、徒歩で15分でポルティチェッロの漁港に辿り着きます。
パレルモというと、なんだか街的怖い印象をもたれる方も多い様ですが、ポルティチェッロはお腹を出した(暑いので!)おじさんがベンチに座っていたり、通りに椅子を出して近所どうしでテレビを見たり、深夜23時まで5歳位の子供達がピアッツァで元気に遊んでいたりと非常に平和な街です。
ブランドショップなどはもちろんありませんが、昔ながらのパレルモの漁港の雰囲気を一番味わえる場所だと思います。
また、今回滞在したホテルは、ステノプスというホテル。漁港を一望できますし、フランコのレストランまで徒歩30秒という立地。
私達はパレルモ市内を中心には動かず、ポルティチェッロに軸をおいてまわりました。
とにかく平和な漁港なので、穏やかな時間を過ごすことができました。
ポルティチェッロは、私にとって第2のイタリアの故郷でもあるのです。
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オススメホテル ステノプス(英語/イタリア語)