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【パレルモ】フランコウピスカトゥーリ(2ページ目)

パレルモから電車で20分! 地中海の新鮮な魚介類が集まるポルティチェッロにあるトラットリア。『うるるん滞在記』でも紹介されました!

沈 唱瑛

執筆者:沈 唱瑛

イタリアンの基本ガイド

新鮮なものをもっと新鮮に食べる

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左/パネッレと揚げなす
中央/マグロのマリネ
右/小魚のフリット

到着してすぐフランコのレストランへ。
まず原シェフを驚かせたのは、10種類もの前菜です。
しかもすべての素材が新鮮で、原シェフは「これだったら毎日食べられる!」 とどんどんお皿を平らげていました。
その10種類の前菜は、シチリアならではのナス、トマトを使ったものが多く、もちろんなによりも新鮮な御貝類をシチリアのジューシーなレモンをたっぷりと振りかけて食べるというのが印象的でした。

まずは、ひよこ豆を粉にした揚げ物パネッレ、ナスの揚げ物、ナスが主体のシチリア風カポナータ、海老のマリネ、マグロのマリネ、タコのマリネ、貝のひとしな、小魚のフリット、イワシに詰め物をしたベッカフィーコ、ナスのオーブン焼きなどの前菜がどーんと出てきます。

それから新鮮な魚介を使ったプリモピアット。食べたもので印象的だったのは、フェンネルとレーズンの風味が効いたイワシのスープ。新鮮な海老が美味しいリングイーネ。カジキマグロの卵のソースのパスタ。日本では見かけたことがなかったので、カジキマグロの卵をソースにするのは非常に感心でした。

メインディッシュは、やっぱりカジキマグロが主体。またはポルペッティとよばれるイタリアの肉団子。
ことパレルモ地区は海に近いこともあり、主流はお魚料理です。

原シェフが印象に残ったものは、フェンネルとパン粉の使い方だそうです。
また、フランコが原シェフに伝えたかったものは、同じ食材を使っても様々なお料理に変型するということだとか。
実践で、イワシとシチリア風の香草パン粉(レーズン、松の実が入るもの)で、3種類の料理を作りました。
ひとつはくるりと巻いたベッカフィーコ。またはトルタ仕立てにし、オレンジを風味に加えたトルティーノ。最後はイワシとイワシの間にパン粉をはさんであげるポルタフォリオ。全て同じ食材にもかかわらず、全く違うお料理になるという。

ことなぜシチリア料理でたくさんのパン粉が使われるかというと、もともとシチリアは貧しく、毎日ふかふかのパンが買えるというわけではありませんでした。パンは時間が経てば固くなります。そういったパンを再利用すべく、粉にして、チーズやレーズン、松の実などを混ぜ合わせ「具材」として使用していたという。それが伝統として伝わり、シチリア料理の料理法であり、ひとつの重要な材料となっているのです。

after
左/イワシのスープ
中央/海老とミント、ミニトマトのリングイネ
右/カジキマグロの卵を使ったスパゲッティ

ぜひパレルモへ行かれるのであれば、フランコのお店へ寄ってみて下さい。
パレルモから電車で20分です。
本当に新鮮な魚介類とクラシックなシチリア料理が食べられること間違いありません。
私がパレルモに行く度に訪問するレストラン。ぜひぜひその絶品なるお料理を楽しんで下さい!

続いて、フランコのお店がらう漁港ポルティチェッロへの行き方などをご紹介します!


Trattoria Francu u Piscaturi
トラットリア フランコ ウ ピスカトゥーリ
住所
Largo Pescheria, Portichello (PA)
TEL
091/957.758
営業時間
Pranzo 12:00-15:00
Cena 19:00-23:00
予算

Pranzo 15ユーロ~
Cena 50ユーロ

インフォメーション

日本から「沈」のサイトを見た! といえば、もれなく歓迎されると思います。

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