2007年 野菜を食べる食卓のご提案
素朴な料理がおいしいんです!
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突然こんな大それたタイトルでお伝えするのもなんですが、年末にイタリアへ旅し、少し考えたことがあるので、ここに私が思う野菜を食べる考え、それに通ずる食育についてお伝えします。
失われつつある素材の味わい
なぜか甘いじゃがいも!
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日本では、にんじん嫌いの子供が多く、そのにんじんを甘くして生産しているということを聞いたことがあります。確かに私も幼い頃はにんじんが苦手でした。その独特の苦みがとても子供の舌にはあわなかったことを覚えています。しかしながら、ハンバーグやビーフシチューについてくる、甘くしたにんじんのグラッセは大好物でもありました。
にんじんひとつにせよ、レシピの工夫や素材を知ることによって、とっても甘く仕上がることを、私はイタリアの家庭料理から学び、おかげさまで私の娘はにんじんが大好きです。
そして、こういったことは日本だけの現象か? と思えば、イタリアでも問題になっているのが、ジャガイモの味だとか。なぜかイタリアで食べるジャガイモが甘いので、聞けば、ジャガイモ離れが多くなっているので、甘さを加えたりするようなことが見られるとか。これは日本のニンジンにもいわれていることです。
しかしながら事実かどうかは、私も生産者を訪れて確かめたわけではないので、確定できませんが、多くの方々がジャガイモの味が変わったといっており、古い人になれば、昔のレシピだと昔の味わいにならないと嘆く人もいます。
確かに研究をいろいろ重ね、最近では、もともと塩を含んだトマトなども販売されるようになりました。それはトマトに塩をかけると甘みがあっておいしいということ事体が製品になっているというもの。確かにおいしいのですが、それはトマト本来の味わいを知っているからだと思います。